肌は「守る」ケアから「育む」ケアへ

 さて、今までは「守る」ケアを見てきましたが、ここからは「育む」ケアを考えてみましょう。もともと、皮膚はバリア機能を備えている免疫器官。これがあるからこそ、外界からウイルスなどの侵入を容易に許さないし、体の中の水分を蒸散させないのです。しかし、前述のような過酷な環境ではその機能も衰えがち。そこで、守ると同時に肌力の底上げも行う必要があるのです。

肌が本来持つ回復の力を底上げしましょう (C) PIXTA
肌が本来持つ回復の力を底上げしましょう (C) PIXTA

 肌の力を損なうのは、睡眠不足やストレス、栄養不良、冷えなどさまざまな要因があります。基本的なことですが、普段の生活を見直してみましょう。それとともにスキンケアのアイテムを「育む系」にスイッチするのもいいかもしれません。

 例えば、ジバンシイのVAXシリーズは「スキントレーニング」という独自の発想で、肌の保護・修復と密接な関係を持つたんぱく質「スーパーHSP70」に着目したもの。やはり汚染物質を考えたラインアップになっています。

 その中で注目したいのが新製品の「VAX シティ ソリューション デュオ マスク」(5ml×8個、9000円・税抜)。これは普段からの肌トレーニングにうってつけです。浄化を目的とするグリーンのマスクは洗顔後すぐ、そして肌に活力を与えるピンクは化粧水と美容液で整肌した後に使うものです。週に一度、4週間の集中ケアを行いましょう。

 また、普段のケアも花粉などで悩む時期はアクセーヌの「AD コントロール ローション」(120ml、3780円・税込)にスイッチしてみるといいでしょう。こちらは低刺激性の化粧水で、極度に乾燥したり、花粉などでセンシティブになっている方にお勧め。潤いの補給は、スキンケアの基本ですから。

 すでに赤みやカサつきが出てしまった場合なら、資生堂薬品の「イハダ プリスクリードD」(14ml、1800円・税抜)がいいでしょう。第2類医薬品で、ノンステロイドがうれしい。無香料、無着色で、赤ちゃんにも使えます。こちらは軽めのエッセンスタイプですが、しっかりと塗布できるクリームタイプや目元用のクリームなどもそろっています。

 最後に一つ注意点を。昨年の使い残した日焼け止めなど、一度開封した古いものを使うのはやめましょう。もったいないですが、この際捨てて新しいものを使うようにしてください。今回見てきたように、以前から確実に環境が変化してきています。自分を守るためのスキンケアも忘れずにアップデートして、過酷な状況を乗り切ってください。

文/藤村岳 写真/PIXTA

関連リンク
ランコム UV エクスペール
SK-II アトモスフィア エアリー ライト UV エマルジョン
エテュセ バリアエッセンス
ニールズヤード レメディーズ ナチュラルUVプロテクション
アクセーヌ AD コントロール ローション
資生堂薬品 イハダ プリスクリードD

この連載は、木曜日、毎月2回ペースで公開します。下記の記事一覧ページに新しい記事がアップされますので、ぜひ、ブックマークして、お楽しみください!
記事一覧ページはこちら ⇒ 【手抜きしていない? 男性美容研究家が教える「これがオンナの美容道」】

【藤村岳さんのFacebook】【藤村岳さんのTwitter】でも発信されています。
フォローすれば、記事公開のタイミングも分かりますよ!