ブラジリアンワックスの施術を体験

 では、なぜアンダーヘアの処理をするのがよいのでしょうか? 高温多湿の気候では、下着と衣服で二重に覆われたアンダーヘア部分は多量に汗をかき、蒸れが起こります。すると雑菌も繁殖し、悪臭やひどいときにはかぶれなどのトラブルにもつながるというわけ。これは男女ともに同じですね。

 そしていわゆるOゾーンに毛が密集していると、いくら洗浄便座が普及しているとはいえ、不衛生になりがち。そして女性は特にデリケートな構造をしているので、洗う際にも注意が必要です。顔や背中などの皮膚に比べて、性器周辺は経皮吸収率(皮膚を経由して物質が体内に取り込まれる率)が高く、ケア用品の成分まで吟味するほうがよいといわれているのです。

 最近でそのようなアイテムも増えてきました。例えば、ピュビケアの「デリケート ソープ(125ml 税抜2100円)」やラクタシードの「オールデイ ケア(250ml 税抜907円)」といった専用ソープなどを使ってケアするのが望ましいとされています。バスルームに置いておき、カップルで使っているという人も多いんです。

 さて、美容感度や健康意識の高い男性もまた、同じ理由から下半身の毛の在り方を見直してきています。そんな状況を確認するために、先日、ボク自身もアンダーヘアのブラジリアンワックスの施術を受けてきました。東京・白金にあるサロン「ピュビケア フォー メン(pubicare for MEN)」です。

 こちらでは、見える部分のアンダーヘアデザインをしてくれます。また、Oゾーン、Iゾーンなどの一見して分からない部分、しかし、排泄の時に邪魔になってしまう毛の脱毛もできるのです。

ブラジリアンワックスでアンダーヘアを処理 (C)PIXTA
ブラジリアンワックスでアンダーヘアを処理 (C)PIXTA

 実際、やってみたところ、施術はやや気恥ずかしさはあるものの同性のセラピストがやってくれるのですぐに慣れました。そして、ワックス自体も想像していたほどの痛みはありません。男性のほうが一般的に毛が硬く太いので、そうでない女性のほうがより痛みを感じにくいはず。

 個人的な感想としては、やってよかったです。何しろスッキリ。夏の暑い時期でも蒸れやニオイも軽減されて、快適に過ごすことができました。この気持ちよさから、ワックスで物理的に脱毛した後、少し生えかかってきたところで光による永久脱毛に切り替える人もいるのだとか。