北海道の食材を買って支援を

フードディレクターの川上さん
フードディレクターの川上さん

 第2部は、各メディアで活躍するフードディレクターの川上ミホさんによる「ヘルシーな海の幸の魅力と毎日の食卓に生かす5つのポイント」へとバトンタッチしました。

 参加者の皆さんは、川上さんがレシピ監修した北海道の海の幸がたっぷり詰まったお弁当を食べながら、話に熱心に耳を傾けています。お弁当のレシピは、昆布とレンコンのピクルス、昆布の炊き込みずし、ホタテのバター醤油焼きなど、豪華なのにヘルシーで工夫が凝らされたメニューばかり。女性たちの頬張る表情がなんとも幸せそうです。

 冒頭、川上さんは「今年、北海道は大きな地震に見舞われましたが、漁業も次第に元に戻ってきていると聞いています。ぜひ応援していただきたい」と現状を知らせてくれました。北海道の食材を買うことも支援になるんだと、気付かされます。

スーパーフードともいわれる「鮭」の豊富な栄養価

北海道で育まれた昆布を紹介する西村さん
北海道で育まれた昆布を紹介する西村さん

 「女性の健康と美に不可欠な海の幸が豊富な北海道は、オホーツク海、日本海、太平洋と3つの海に囲まれた豊かな土地。この土地で育まれた食材に注目しています」と川上さん。そのうち3つの食材の素晴らしさを教えてくれました。

 まず1つ目は「鮭」。「鮭は今、シーズン真っ最中でおいしい時期。たんぱく質が豊富で、美の栄養価も豊富なスーパーフードです」(川上さん)

 鮭に含まれる「アスタキサンチン」は抗酸化作用があり、メラニンの生成を抑制し、皮膚や表情筋の衰えを防ぎ、記憶力向上にもいいそうです。特に抗酸化作用はビタミンEの1000倍、ビタミンCの6000倍、コエンザイムQ10の800倍ともされ、「自然界最強の抗酸化成分」といわれています。

「鮭が産卵で急流を上がってこられるのはアスタキサンチンのおかげ、という説もあるんですよ」(川上さん)

 他にも、肌のたるみに効果的な「ジメチルアミノエタノール」(DMAE)や「プロテオグリカン」(潤いを支えるたんぱく質)、「マリンプラセンタ」(肌の潤いに関わる美容成分)など、女性にうれしい栄養素ばかり。「鮭の皮もコラーゲン豊富で美容成分がぎっしり詰まっているので、ぜひ召し上がってください」と川上さん。真剣にメモする参加者の姿も見られました。

 ちなみに、スーパーに並ぶ鮭にはいろいろな種類があり、秋には秋鮭がおすすめだと教えてくれました。

 2つ目の注目の北海道産美肌食材は「ホタテ」。ホタテには、眼精疲労の回復、視力低下の防止、肝細胞の再生、細胞膜の安定、余分なコレステロールを減らすなど健康に欠かせない「タウリン」、体内の不要物を排出し、慢性疲労や不眠の改善に効果が期待できる「アスパラギン酸」、「鉄分」「ビタミンB12」「葉酸」「亜鉛」などが含まれています。

 「北海道は一年中ホタテが捕れます。つまり一年中、旬。ホタテの美容成分は生で食べたほうが効率的に吸収できるので、お刺し身や少しあぶってバター醤油などがおすすめ」とアドバイスしてくれました。

 そして3つ目が、1部で詳しく聞いた「昆布」。「うまみをアップしてくれて、料理に合わせて形状を選ぶことができて、形状によりテクスチャーが違い、保存性が高いといった特長がある昆布。栄養があり低カロリーで、食物繊維が豊富。サプリメントを飲み続けるより経済的かもしれませんね」(川上さん)