投資信託をする際の基本的なポイント

 続いて、三菱UFJ国際投信お客様サポート部サポートグループ グループマネジャーを務める佐藤知美さんも迎え、「日経WOMAN」編集長の藤川明日香が聞き手となり、お金のプロ二人に投資信託に関する素朴な疑問に答えていただきました。

聞き手の藤川(写真左)のリードで、マネー美人になるための秘訣を分かりやすく教えてくれた和泉さん(中)と佐藤さん(右)
聞き手の藤川(写真左)のリードで、マネー美人になるための秘訣を分かりやすく教えてくれた和泉さん(中)と佐藤さん(右)

 まずはリスクについて。前段でも出ていましたが、「もし下がったら、損をしたら」という不安を払拭したい人へのアドバイスとして、次のように語ります。

 「投資先として上がり続けるものも、下がり続けるものも一般的にはありません。時間も資産も集中させず分散させることで、リスクは大幅に減らせます」(和泉さん)

 「私は過去に、一度に大きな金額で投資して自分の資産を目減りさせた経験があり、自分を過信してはいけないと学びました。無理せず少額から、コツコツと継続投資することが大事です。目安としては全収入の2割程度を貯蓄と投資に回すようにするのがいいでしょう」(佐藤さん)

 また、いざNISAやiDeCoを始めようとすると、商品が多過ぎて迷ってしまいます。そんなときは「リスク許容度」を考えてみましょう。自分に適した利回りとリスクを念頭に置き、「株式」「債券」「国内」「国外」……どこの何に分散投資するのかを見てみてください。

今すぐなれる「マネー美人」

三菱UFJ国際投信お客様サポート部サポートグループ グループマネジャーの佐藤知美さん
三菱UFJ国際投信お客様サポート部サポートグループ グループマネジャーの佐藤知美さん

 今回のセッションを聞いて、「明日からでもすぐに始めなきゃ!」と思った参加者も多かったのではないでしょうか。ところが、意外と多いのが口座までは開設したものの、そのまま放置してしまう人だそうです。

 「いざとなると、もう少し勉強してからにしようと二の足を踏む女性が多いのですが、何のために増やすのかゴールをしっかり定めておけば、目の前のマーケット状況などに惑わされることなく始められます」と佐藤さん。また和泉さんも「ダイエットと同じ。とにかく今日からでも少しずつ何か動いておけば、2~3年後には確実に変わっています。50代に入ると人的資産が減ってリスク許容度も小さくなるので、若いうちに始めることをおすすめします」と話しました。

 そして最後に「マネー美人」になるために大切なこととして、和泉さんは「お金や投資に及び腰にならず、とにかく自信を持って!」とエールを送りました。佐藤さんも「常日ごろからアンテナを高く張って、明るい未来を信じながら変化を楽しめる人が、マネー美人ではないでしょうか」とまとめ、セッションは幕を閉じました。

文/氏家加奈子 写真/石崎純