婚活ビジネスに詳しいコンサルタントの西口敦さんが、恋愛を“戦略的に”とらえてアドバイスするこのコーナー。32歳外資系コンサルタント秘書・花江りかさん(仮名)のストーリー(後編)をお届けします。上司との不倫を経て、アラサーになったりかさんに心境の変化が…?
前回の記事はこちら → 32歳外資系秘書「20代は本当に好きな人と付き合えず」
28歳 そろそろ結婚できる人と付き合いたい
3年間の「恋愛空白期間」を経て、りかさんが次に付き合ったのは駆け出しのイラストレーターEさんでした。特別なことがなくても、「好きな相手と付き合っている状態」が久しぶりだったので、とても楽しい時間を過ごせたようです。Eさんとの交際期間はおよそ8カ月間。りかさんにとっては「恋愛のリハビリ期間」だったのでしょう。
社会人6年目。28歳になったりかさんに、少し変化が訪れていました。それは「そろそろ結婚できる人と付き合いたい」という気持ち。一緒に暮らしたいほど好きだった相手とは付き合えず、その後交際したのは不倫関係の上司と、自分より収入の少ない相手。周囲でも結婚する友人がちらほら出始めていました。りかさんの脳内条件に「ローンを組める相手」という、今までなかった項目が加わりました。
5つ年上のサラリーマンと出会う
そんなときに知り合ったのが、5つ年上のFさんです。
大学時代の先輩が開いた飲み会に参加したりかさんは、そこで先輩の「高校時代の先輩」だというFさんと出会い、意気投合しました。Fさんは大手メーカーに勤めるサラリーマンで、自他共に認める“仕事人間”。営業職だけあって、男女問わず誰とでもすぐに打ち解ける人でした。
「なんだか遊び慣れてそうだな」
飲み会の場を盛り上げるFさんを見ながら、最初はそう思ったりかさん。でも、付き合うわけではないし、一緒に飲んだり仕事の話をするのは楽しかったので、軽い気持ちで連絡先を交換しました。