肌の奥底から治す! 注目のヘパリン類似物質

 第2部では小林製薬の出原温子さんが講演。まず「ヘパリン類似物質は、保湿効果が大変高く、皮膚科で『乾燥肌の治療薬』として最も多く処方されている成分」と教えてくれました。乾燥以外に、炎症を抑える働きもあり、肌荒れや傷痕、やけど痕などにも治療効果を発揮するそうです。
 このヘパリン類似物質に着目し、乾燥荒れ肌に効果の高い医薬品として開発されたのが、小林製薬の「Saiki(さいき)」シリーズ。

 「一般的な化粧品は肌表面に働きかけて潤すことができますが、既に肌の内側の構造にダメージが生じて水分保持力が低下した乾燥肌の場合は、潤してもすぐに乾いてしまう可能性もあります。ですが、医薬品『Saiki』は保湿性の高い有効成分が肌の奥底(※基底層)まで浸透し、健康な細胞に整え、保水力を回復させることが可能となります」(出原さん)
 「Saiki(さいき)」シリーズには、ローション、乳液、クリームの3つのタイプがあり、ドラッグストアなどでも購入が可能。「赤ちゃんにも優しい成分で幅広い層の方に安心して使っていただけますので、乾燥肌や敏感肌の方にもぜひ試していただきたいですね」(出原さん)。

 聞き手の日経BP総研・西沢邦浩から「出原さんのおすすめの使い方は?」と質問されると、「私自身はローションタイプが特に気に入っていまして、お風呂上がりに顔や全身にも塗って保湿ケアをしています」とのこと。「肌の内側の細胞に働きかけられるのが医薬品の力。ぜひ細胞から潤う乾燥に負けないお肌を手に入れていただきたいです」とお話されました。

 最後に西沢より会場の皆さんに向けてこんなメッセージが。
 「お肌の調子を上げて、『今日も、お肌がいい感じ』と鏡を見たときに思える状態が続くと前頭葉にある喜びのセンサーが刺激されるそうです。すると、ホルモンのバランスがよくなることも期待できます。いつまでも若々しく美しくいられる秘訣は、毎日のお肌のお手入れから。そのためにもぜひ保湿ケアを続けていただきたいですね」

取材・文/伯耆原良子 写真/辺見真也