「バイエル薬品」「明治」のプレゼンテーション

 今回の講演では、「ヘルシー・マザリング・プロジェクト」のコアパートナーによるプレゼンテーションも実施されました。「バイエル薬品」と「明治」の取り組みを順に紹介していきます。

【バイエル薬品】葉酸を含むオールインワンサプリ「エレビット」

 「バイエル薬品」からは、シニアブランドマネジャーの栗原宏枝さんが登場。妊娠を希望する女性に必要な栄養について教えてくれました。

 佐藤医師と同様、栗原さんも、パートナーがいる・いないにかかわらず、いつか赤ちゃんが欲しいと望むのであれば、妊娠できる体づくりをしていく「プレコンセプションケア」が大切だと言います。

 「痩せているか・太っているかということだけでなく、『バランスよく必要な栄養を取れているか』という点にも目を向けてみてください。例えば葉酸は、赤ちゃんの神経管形成には欠かせない栄養素。その他にも、日本人女性はビタミンとミネラルも不足しているといわれています」(栗原さん)

 ビタミンやミネラル、葉酸などの栄養素は、互いに助け合って働いているため、「どれか1つに偏るのではなく、バランスよく取ることが大切です」と、栗原さん。

 バイエル薬品の「エレビット」は、葉酸を中心としたオールインワンタイプのマルチビタミンサプリ。葉酸はもちろん、18種類のビタミン・ミネラルが入っていて、女性には欠かせない鉄も配合。食品ではなく医薬品の生産基準でつくられ、品質にも定評のある商品です。

 「バイエル薬品では、さまざまな状況・ライフステージの中で『赤ちゃんが欲しい』と願っている女性をサポートしていきたいと考えています。

 海外では、妊活中の女性が栄養をサプリメントで補うことは当たり前の習慣。忙しい日本の女性も、『自分の生活習慣で将来の赤ちゃんの状態が変わる』ということを意識して、サプリメントなどで賢く栄養バランスを整えていただければと思います」(栗原さん)

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【明治】たんぱく質から未来を変える

 つづいて「明治」からは、研究本部 技術研究所 栄養研究部 部長の河端恵子さんが登場。「たんぱく質」の重要性について語ってくれました。

 今、日本には不健康な痩せ方をしている女性が増えていて、「若い女性の3.5人に1人は筋肉不足に陥っている」と、河端さん。

 「日本の女性は低栄養状態で、健康な体を維持するために必要なエネルギーと、『たんぱく質』が不足しがちです。たんぱく質は、私たちの体の基盤。自分の健康維持はもちろん、生まれてくる子どもの成長にも欠かせない栄養素です」(河端さん)

 1食当たりに必要なたんぱく質は約20gといわれていますが、最近では朝食を食べない人も多く、これだけの量をきちんと取れている人は少ないのでしょうか。

 「一般的な朝食メニューであるバタートースト・サラダ・コーヒーといった朝食では、たんぱく質は合計約7.5gしか取れません。これらにプラスして卵や納豆でたんぱく質を上乗せするという方法もありますが、オススメなのは、調理のいらない乳製品でたんぱく質を補うことです」(河端さん)

 そこで明治では、手軽にたんぱく質を取れる製品として、ギリシャヨーグルト「THE GREEK YOGURT」を開発。1個(100g)でたんぱく質10gを取ることができる脂肪ゼロのヨーグルトを発売しました。

「食事というのは、毎日ただ消費するものではなく、自分とお子さまへの『投資』だと思っています。良質な栄養状態を保つことは、自分と子どもの未来をつくることにもつながると思いますので、お母さんになる前から、しっかりとたんぱく質を取っていただければと思います」(河端さん)

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取材・文/青野梢 写真/辺見真也