なぜ歯周病で歯が抜けてしまうのか?

「歯周病の予防には、2つのケアを継続することが大切」と吉田さん

 「歯周病が悪化してしまう原因は、大きく2つあります」と吉田さん。

 1つ目は歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の小さな隙間)に細菌が入り込み、“バイオフィルム”と呼ばれる歯周病菌の巣を作ること。歯周病菌が出す毒素によって歯ぐきの炎症が引き起こされ、炎症が歯を支える骨まで破壊し、歯が抜け落ちます。

 「わずか1mgのバイオフィルムに1億個もの細菌が存在し、ネバネバしたタンパク質も含まれているため、除去が難しくとても厄介です」

 もう1つの原因が歯ぐき自体の衰えによるもの。歯ぐき内部にある歯ぐき細胞では、皮膚と同じくコラーゲンを作り出して歯ぐきの組織をかたち作っていますが、加齢などによって細胞の働きが鈍くなると、コラーゲンの生成が低下して歯ぐきが弱まり、結果、細菌感染が広まりやすくなってしまうそうなのです。

 こういった要因で起こる歯周病への予防策として、「家庭で行うブラッシングなどの“セルフケア”、そして歯医者さんで実施する定期的なチェッククリーニングなどの“プロケア”の両方を継続して行うことが大切です」と吉田さんは話します。