板谷さんのインスタグラムには、日常を鮮やかに切り取ったすてきな写真やコメントが並び、多くのファンに支持されています。会場のモニターに、板谷さんのインスタの写真が映し出され、榎戸さんが一つひとつエピソードを引き出していきました。

自らのインスタグラムの写真を見ながら、その裏話を披露
自らのインスタグラムの写真を見ながら、その裏話を披露

 子どもが植えた田んぼの稲、家族で泳いだ夫の実家近くの川、近所のお母さんたちが集まった酵素ジュースのワークショップ、自宅で1株だけ植えたら「おばけみたいに取っても取ってもなって、この夏、すっごく楽しかった」(板谷さん)というミニトマト、そのトマトを使ったラタトゥイユ……。

 気持ちのいい青空の写真については、「私、空が好きでいつも見上げちゃうんです。いろいろ考えるときに見上げると、考えが浮かぶというか、物事を運んできてくれる」と優しい笑顔で話しました。

必死で記憶がない30代、いつも仕事と子育てで葛藤

 インスタからは、板谷さんが働きながら、家庭生活もしっかり楽しむ姿勢がうかがえます。とはいえ、板谷さん自身は「30代は仕事がとても忙しく、同時に子どもも生まれたので、必死に過ごした10年で、記憶がないんです。あのときどうやって切り抜けたのかなって……。お母さんは皆さん、必死ですよね」と振り返ります。

 そして、お子さんたちが成長してきた今年の夏のインスタには

 あたしは忙しい母と子どもたちには見えているだろう。まさにその通りで、髪を振り乱して毎日を過ごしている。……中略……子供たちと思いっきり遊ぶこと、それが今のあたしに足りなかったことかもしれない、としみじみ思った

 という、素直な心のつぶやきも。実際、板谷さん自身は、子どもに向き合う時間が取れないという葛藤があるのでしょうか。

 「撮影などに入ると、よくあります。夜に食事を作り置きして、主人にお願いして外出することが2~3日続くと、夕飯のときに一緒にいてあげられないのはよくないなとか。それに慣れてしまっている子どもたちに申し訳ないと思うし、でも私が仕事をする姿を見せないのも違うし……と、いつも葛藤しながら、やりたいことと、やらなきゃいけないことと、バランスを取っています」