日本と海外の女性を取り巻く環境

「2017年は記念すべき年になりました」と伊達さん
「2017年は記念すべき年になりました」と伊達さん

 受賞式に続いて、スペシャルトークセッションも行われました。「お二人にとって2017年はどんな年でしたか?」という司会者の質問に、伊達さんは「自分が考えてきたことを実行する年で、その意味では記念すべき年になった」と振り返りました。2020年に向けたホテルの着工や、新しいブランドの誘致といった、未来に向けた活動がスタートした年だったそうです。

 雨宮さんは、過労自殺や過労死のニュースを通して、「女性が働く環境に目を向けざるを得ない年だった」と振り返りました。雨宮さんご自身は、日本に戻って2年目となり、生活スタイルにも慣れたことから、改めて「働くことができるありがたみ」や、「支えてくれている家族」への感謝の思いを強くしたといいます。

 伊達さんは国際的なビジネス、雨宮さんは海外での経験と、海外との関わりが多いお二人に、日本と海外の女性を取り巻く環境の違いについても聞きました。伊達さんは、海外の企業ではエグゼクティブや部門責任者のポジションに当たり前のように女性がいることを紹介。雨宮さんは、フランスでは女性の勤労支援の環境を整える動きがスピーディーであることを取り上げ、「何が必要かを合理的に考えて方針に結び付ける早さは、日本が見習うべきところが多い」と語りました。

オン・オフの切り替えは?

 今回はヴーヴ・クリコによるアワードということで、「シャンパンで乾杯したくなる瞬間」についての話題も。「不動産の事業は土地に出合った瞬間がすべてのスタートなので、取得できたときに乾杯したい」と伊達さん。雨宮さんが「周りの女友達にシャンパンが好きな人が多くて、会うとすぐ乾杯したいねと言ってシャンパンを開けちゃいます」とコメントすると、伊達さんも共感し、「特別なときのためであり、日常的なものでもあるかなと思います」と、シャンパンへの思いを語りました。

「フランスで暮らす子どもとの電話が『心のビタミン』」と語る雨宮さん
「フランスで暮らす子どもとの電話が『心のビタミン』」と語る雨宮さん

 「時間があればやりたいことを考え続けてしまう」という伊達さんは、「お友達とシャンパンを飲みながらくだらない話をする瞬間」にオフを感じているそうです。雨宮さんも「オンとオフの切り替えが苦手」とのことで、「NEWS23」終了後は、4時半や5時まで眠れないそう。フランスで暮らす子どもとの電話が「心のビタミン」だと語ります。

 今後については、「いい意味で生産性を上げながら、会社全体が一丸となるような仕事の仕方をしていきたい」と伊達さん。雨宮さんも「NEWS23の共演者やスタッフと共に、ますますよい番組にするべく、全力を傾けていきたい」と語ります。