からだの重心をチェックしてボディーセンスを磨こう

 「ストレッチ」の前に、まずは「セルフアセスメント」を実施。会場の女性たちも一緒に、自分の「からだの重心」がどこにあるのかをチェックしました。

◆やり方◆

(1)拳1個分くらい足を開いて、楽な姿勢で立ちます。

(2)目を閉じ、自分の体重がからだのどこに乗っているのかを感じてみます。足先か、かかとか、右か左か……など。
→ このとき、自分の重心がグラグラと揺れているような感じがする場合は、からだにゆがみが生じていると考えられます。

(3)目を閉じたまま、両足の10本の指をグッと反らして、下ろします。

(4)今度は目を開け、同じように10本の足の指をグッと反らし、下ろします。
→ このとき、目を開けて指を反らしたほうが「安定している」と感じた人は、自分の姿勢制御を「目」(視力)でやっているということになります。

 「姿勢制御を目で行っていると、視力の低下とともにバランスが取りづらくなるので、もっと足の裏で立つ感覚を身に付けたほうが良いですね。また、時々はセルフアセスメントを行って、自分の体重がからだのどこに乗っているのかを感じ、ボディーセンスを磨くことが大切です」(中村さん)

実践! 美しいボディーラインへと導く「ストレッチ」

 セルフアセスメントに続いては、いよいよ美しいボディーラインへと導く「ストレッチ」をレクチャー。脊椎や上背部(胸郭・胸椎&肋骨)の柔軟性を高めるストレッチを実践しました。

「脊椎ストレッチ」でしなやかに動くからだへ

ポイント 脊椎を左右に曲げる「側屈」の動きで、左右均等に、しなやかに動く脊椎に整えます
ポイント 脊椎を左右に曲げる「側屈」の動きで、左右均等に、しなやかに動く脊椎に整えます
◆やり方◆

(1)膝と股関節が90度に折れるように、イスに姿勢よく座り、片手を上に上げます。

(2)手を上げた側のお尻を床側に突き刺すように意識し、腕を上にぐーっと伸ばしながら横に倒していきます。5秒キープし、左右3回ずつ行います。

「上背部のストレッチ」で肩甲骨の滑りを改善

ポイント 胸周りをしなやかにして、肩甲骨の滑りをよくします
ポイント 胸周りをしなやかにして、肩甲骨の滑りをよくします
◆やり方◆

(1)腕を内側にねじって親指を内側に入れ込み、息を吐きながら腕、肩も内側にねじります。このとき左右の肩甲骨が開くのを意識します。

(2)息を吸いながら両腕を開き、肘を曲げてわきに近づけ、小指をからだの後ろ側に向けて、肘先をねじります。左右の肩甲骨が寄るのを意識し、5回繰り返します。

 中村さんと一緒に、会場の女性たちもストレッチを実践。からだの感覚をしっかりと感じながら、しなやかなボディーを目指して真剣に取り組んでいました。