内面にもプラスの影響を与えてくれる

 プラチナは外見だけでなく、内面にも自信を与えてくれるそう。

 「最高級のプラチナを着けると、背筋がシャンとするんです。私もここぞという勝負の日に着けたりします。プラチナ・ジュエリーを着けていると、レストランやホテルでの扱いが変わるという調査もあるんですよ」(ハンキンソンさん)

 「見る人が見れば分かるんですよね。私も目の肥えた方と仕事するときには欠かさず着けています。地に足がついた仕事をしながらも、オシャレも手を抜いていないと思ってもらいたいから。同性からも嫌われず、異性からも派手だと思われない、とても便利なジュエリーだと思います」(和泉さん)

 管理職の男性向けに研修を行っている和泉さんは、「女性が活躍すると、その人が何か失うと思いますか?」と参加者に聞くことがあるそう。すると、「女性らしさや優しさを失う、見た目も雰囲気もカサついた感じになる」など、驚きの答えが出てくるのだとか。

 「男性だけじゃない。女性もどこかで、『一生懸命働くこと=女性の幸せと引き換え』と思っている人は少なくないんですよね。でも、それは間違え。たくさん働いても何もなくすことはない、むしろより輝きを増すはずです。バリバリ仕事をしてもオンナを捨てたわけじゃない、どうだ! って感じで、勝負の日にプラチナを着けていることもあります(笑)」(和泉さん)

 和泉さんが取締役会長を務める「株式会社プラチナ・コンシェルジュ」の社名にも「プラチナ」の文字が。

 「希少性が高ければ高いほど、社会にとっての価値は上がります。自分たちが発信する情報の信頼性と付加価値を高くしたい、希少価値の高いものにしたいとの思いを込めて、社名にプラチナと付けました。さらに、永遠に輝く、裏表がない、というイメージも含んでいます」(和泉さん)

資産としてのプラチナ

 和泉さんによると、プラチナは資産の観点から見ても価値があるとのこと。

 中東など新興国の人が金やプラチナをたくさん身に着けているのは、不安定な世情の中でいざというときに身一つで逃げても大丈夫なように、なのだそう。

 「昨秋に引っ越した際、断捨離をしたんですけど、古くなった靴や洋服は、ほとんど使っていない高価なものでも100円くらいにしかならなかったんです。でも、プラチナだけは古くても価値があった。重さで値決めしてくれるので、純度が高く、質が良いものであれば資産になります。希少性の高いプラチナですが、最近は金に比べても割安になっており、投資対象としても注目されています」(和泉さん)

 「プラチナは金よりも比重が大きく、純度も高いんです。18金は金の含有量が75%ほどですが、プラチナは最低でも85%と、純度の基準が決まっています。同じデザインでも使う量が金よりも多いので、プラチナのほうが高価なんですね。2008年にプラチナが高騰したときは、プラチナ・ジュエリーはゴールドのジュエリーの倍くらいの価格になりましたが、今は2割高い程度なのでお得と言えるかもしれません」(ハンキンソンさん)

 経年劣化しないプラチナは、次の代に引き継ぐ資産としても価値があるそう。

 「貴金属アレルギーを引き起こしにくく、医療用にも使われるほど人に優しいプラチナは、誰でも安心して身に着けることができるんです。だから、代々引き継いでいく、思いを込めたジュエリーにも向いているんです。皇室で使われるティアラも、すべてプラチナなんですよ」(ハンキンソンさん)

 最後には、参加者の女性たちに向けて、お二人からメッセージが贈られました。

 「30代になったら、生きていく上でずっとそばにあるジュエリーがあるといいと思います。プラチナは、昔は30万円以上して手が出ないと思っていましたが、今では手が届くものも増えてきました。プラチナを購入したら、特別な日にとっておくのではなく、ぜひ日常的に身に着けてください。それこそ賢い使い方です。いつの日か次の代に引き継ぐときも、いつも身に着けていたということが、価値となって人の記憶に残ります」(和泉さん)

 「プラチナの融点は1760度以上と非常に高く、なかなか溶けません。仕事をしていると、火事場に直面することがあると思いますが、そういうときにプラチナを身に着けていると、『大丈夫、私は乗り越えられる』と思えるんです。そして、プラチナはホワイトゴールドのように合金やメッキで白くしているのではなく、どこを切っても、何年経っても白いまま。裏表がなく、ピュアで人体にも優しいんですよ。そんなプラチナのような女性になっていただきたいな、と思います。長い人生、プラチナと一緒に、自分にも周りにも優しく、しっかりと大切なものを守りながら生きていってくださいね」(ハンキンソンさん)

セッションを終えて笑顔の3人に、大きな拍手が送られた
セッションを終えて笑顔の3人に、大きな拍手が送られた

文/渡辺絵里奈 写真/辺見真也