「毛穴詰まりを解消する即時効果は高いですが、同時に肌に必要な保湿因子も取り過ぎてしまい、肌のバリア機能を低下させます。すると、紫外線の影響を受けやすくなって毛穴の周囲に色素沈着が起きたり、真皮のコラーゲンやエラスチンが変性して毛穴開きの原因になることもあるので、注意が必要です」(本田さん)

 キレイな毛穴を目指してがんばっていたケアが、逆効果だったとは…。本田さんのもとには、間違った毛穴ケアを続けて肌を傷めてしまった人が来院するケースも多いそうです。

 「脱脂力が強かったり、肌を傷める毛穴専用コスメを使い続けると、毛穴の入り口が炎症をおこして常に腫れたような状態になります。すると、皮脂が毛穴からスムースに出にくくなり、さらに詰まりやすくなってしまうのです」(本田さん)

 さらに、市販の毛穴ケアコスメの成分にも気をつけて欲しい、と本田さんはアドバイス。

 「避けた方がいいのは、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタインなどの合成界面活性剤。また、ジメチコンなどの合成ポリマーやアルコールが成分表の上位にあるもの(上位にあるほど配合量が多い)も、肌を傷めてしまうのでなるべく避けた方がいいでしょう」(本田さん)

 毛穴詰まりを一度でリセットするものは、同時に肌にも負担をかけてしまうのです。ケアしていてもなかなか改善されない人は、アイテムが合わないか、正しい使い方ができていない可能性も。一度使用をやめてみて、肌の様子を見てみましょう。

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