さあ、伊庭さんに報告だ

 これまでの試行錯誤と結果を、伊庭さんに報告しに行ってきました。

 何しろ本気で使っているので、もはや掲載のために「奇麗に書こう」などとは思っていません。殴り書きのページをやや照れながらお見せすると――。

平日の空白になっているところは、出社している時間。この時間帯のタスクは、ノートのページに書いていました

 「素晴らしいじゃないですか!」と伊庭さん。3週間先まで予定が埋まっているところ、インプットの時間を意識してつくっているところなど、あらゆるところを褒めていただきました。もうちょっとダメ出ししていただいてもいいのですが……。

 「いえ、本当に手帳を使いこなしていらっしゃると思います。アドバイスできるとすれば……細かいタスクはノートに書いているんですね。見落としがあるかもしれないので、できれば手帳に一緒に書いておくのがベストです。余白がなければ、付箋を貼ってもいいですね」

 なるほど! 実は、予定として書き切れないほど細かいタスクは、手帳の中のノートに書いていたんです。手帳とノート、2カ所をめくる手間も省けるし、どうにかして手帳にまとめてしまったほうが効率がよさそうです。

 このときにまた伊庭さんの手帳を拝見していて、クリップでいろいろなものが留めてあることに気が付きました。それは何でしょうか?

 「行こうか迷っているイベントの情報や、その振込用紙などを締め切り日に合わせて留めているんです。手帳さえ持っていれば、その場で行くかどうかを決めて、申し込みまでできるので便利ですよ」

 確かに、チラシを巻末のポケットに入れておいて、すっかり忘れていた……なんていうことがありました。クリップで留めてしまえば、必ず目に入るので便利ですね。

 「実際にこんなふうに手帳を使ってみて、いかがでしたか?」

 最後に、伊庭さんからそう聞かれました。一番大きな変化は「時間を大切にするようになった」ことかもしれません。使える時間がハッキリ見えるようになったことで、本当に時間が有限だと感じるようになりました。予定をはっきりさせないのは自分のためにならないし、相手にも失礼なので、どんなに先の予定でも、今決められるものはしっかり確定させるように。「行けたら行くね」という曖昧な約束をしなくなりました。

 「自分のための投資時間を意識できるようになりますよね。Kさんの場合だと、習い事や、映画の時間も投資。そういう時間は降って湧いてくることはありませんから、先に確保しなければいけないですよね。ああ、美容院や歯医者などの予定も先に組み込んでおくといいですよ!」

 確かに、それらも自分を磨く大切なこと。定期的に通うものなので、これからは先に書き込んでおこうと思います。

 完全デジタル派だった私が、「一生使う!」と言うほど手帳にハマるとは思ってもみませんでした。これからも、この手帳メソッドを使っていきたいと思います。

文/薮内久美子、梶塚美帆 写真/編集部

<この人に聞きました>
伊庭 正康(いば・まさやす)
伊庭 正康(いば・まさやす)
株式会社らしさラボ 代表取締役
リクルートグループにて、4万件を超える営業活動を行う。多忙な毎日を手帳によるスケジューリングで支え、残業をしないスタイルで年間の全国トップ表彰を4度、累計40回以上の表彰を受けるなど高い成果を残す。2011年に独立した後は、セールスコンサルタントとして営業研修等を手がけている。研修・講演・コーチングは年間200回以上。主な著作に「仕事が速い人の手帳・メモのキホン」「神速仕事術40」がある。