こんにちは。「女子による女子のための映画DVDガイド」の映画ライター・清水久美子です。

 2月29日(日本時間)に開催される第88回アカデミー賞授賞式。映画紹介をしている私にとっては、受賞結果は非常に気になるところ。発表までに、できる限りノミネート作品を観ておかなければと、今の時期は試写室通いにも力が入ります。

 その中でも、今回主演女優賞(ケイト・ブランシェット)と助演女優賞(ルーニー・マーラ)を含む6部門にノミネートされた「キャロル」は、ぜひお薦めしたい作品の一つ。『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』で知られる人気作家パトリシア・ハイスミスが、別名義で発表し、大ベストセラーとなった幻の小説が原作で、60年以上封印されていた“禁断の愛の名作”の映画化作品です。

 1950年代のニューヨークを舞台に、ケイト演じるキャロルと、ルーニー演じるテレーズによる、美しくも切ないラブストーリーです。

「キャロル」
2016年2月11日(木・祝)より、全国ロードショー
(C) NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
映画の区分:PG12
配給:ファントム・フィルム

公式サイト:http://carol-movie.com/

 1952年、ニューヨーク・マンハッタンの高級百貨店でアルバイトをしているテレーズは、6歳の娘リンディへのクリスマスプレゼントを探しに訪れたキャロルと出会います。エレガントで美しく魅力的なキャロルから目を離すことができないテレーズ。彼女の視線に気づいたキャロルも、テレーズに何かを感じます。

キャロルに目を奪われるテレーズ。

 その後、キャロルが忘れた手袋をテレーズが届けたことをきっかけに、二人は会うようになります。

 フォトグラファーに憧れるテレーズにはリチャード(ジェイク・レイシー)という恋人がおり、彼から結婚を迫られていました。一方、愛のない打算的な結婚生活を送っていたキャロルは、夫ハージ(カイル・チャンドラー)と離婚することが決まっています。

テレーズはリチャードとの交際に充足感を感じていなかった。
ハージと別居中のキャロル。