「『キャロル』ジャパンプレミアを取材してきました!」

ファンにサインしながら客席から登場したケイト・ブランシェット。
ファンにサインしながら客席から登場したケイト・ブランシェット。

 1月22日、TOHOシネマズ六本木で開催されたジャパンプレミア上映会に登壇したケイト・ブランシェット。「温かく迎えてくれてありがとう。今回は、ルーニー(・マーラ)やトッド(・ヘインズ監督)たちがいなくて寂しいけれど、大勢の人たちが協力して完成させた本作に、私はとても誇りを持っているわ。今日は観に来てくれて、どうもありがとう」と挨拶。

 キャロルという役柄についてケイトは、「この作品で描かれる愛は、1950年代にはまだ犯罪だった。パトリシア・ハイスミスは犯罪小説の女王として有名だけど、『キャロル』では殺人ではなくて“愛”という犯罪を描いたの。そんな作品で、キャロルは本当の自分自身と、母親という立場との狭間で困難な選択を迫られることになるのよ」とコメント。

 本作で描かれる女性同士の愛については、「この映画は、ジェンダーの垣根を超越した『ロミオとジュリエット』のような壮大な愛の物語なの。男性と女性でも、女性と女性でも、愛に本質的な違いはないと思うわ」と答えていました。

 トッド・ヘインズ監督作「アイム・ノット・ゼア」では、ボブ・ディランを演じたケイト。男性を演じることもできるケイトが、次にどんな役を演じれば、新しい彼女を発見できるか聞かれると、なんと「相撲の力士」という回答! 体形的に厳しいのではという追及には、「摂食障害の問題を抱えた力士よ(笑)」とチャーミングに答えていました。とても美しく魅力的な女性でした。

花束ゲストの寺島しのぶさんと。
花束ゲストの寺島しのぶさんと。

取材・文・撮影/清水久美子

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