そんな中、会社の福祉事業として、シニアのインターンを雇用するプログラムが導入されることに。このプログラムに全く乗り気ではないジュールズは、インターンとなった40歳年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)に、特に仕事を頼むこともなく、いつも通り忙しく自分の仕事をこなしていました。

仕事がある時はメールで知らせると言われたベンは、ひたすらジュールズの指示を待つ。
仕事がある時はメールで知らせると言われたベンは、ひたすらジュールズの指示を待つ。

 人生経験と知識が豊富で機転が利くベンは、ジュールズが気付かないうちに、社内の人気者になっていました。やがて、ベンに仕事を頼まざるを得ない状況となったジュールズは、彼からさまざまな助言をもらったり、ピンチを救われたりするうちに、次第にベンと心を通わせるようになります。

引退して退屈していたベンはジュールズから刺激を受ける。
引退して退屈していたベンはジュールズから刺激を受ける。

 そして、公私ともに大きな壁にぶつかったジュールズは、ベンの“最高の助言”を胸に、大事な決断をするのですが……。

 もう、本当にベンが最高で、彼の言動に何度も泣いてしまいました。現実の世界にベンがいてくれたら、どんなに救われることか! 働く女性なら、きっと私と同じ気持ちになると思います。

 包容力があって、年齢に関係なく女性を尊重してくれるベン。非常に残念ながら、日本のシニア男性にベンのような人は滅多にいません。周りのシニア男性や、同年代、年下男子にも、この映画をぜひ見せたいです。そして、ほんのちょっとでもベンを見習ってくれたら、日本はもっと良い国になるんじゃないかな!? と、そんなことまで考えてしまうくらい、「マイ・インターン」はベンに癒やされ、ヒロインに共感できる映画です。