100歳を超えたアデラインは、“ジェニー”と名乗り、サンフランシスコの中央資料館で働いています。そんな彼女の前に、エリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)という男性が現れ、ジェニーを情熱的に誘います。大学時代の起業で手にした資産を社会貢献に使っているというエリスは、資料館に貴重な本の寄付をするから、ジェニーにデートしてほしいと懇願。

美しい“ジェニー”に魅了されてしまったエリス。
美しい“ジェニー”に魅了されてしまったエリス。
必死に彼女を口説くが……。
必死に彼女を口説くが……。

 エリスの熱心さに負け、彼とデートすることになったジェニー。彼女はエリスと会い、話をするうちに、恋愛を封印したのに、彼と引かれ合っていってしまいます。そして、エリスの両親の結婚40周年パーティーに招かれ、彼の実家を訪れたジェニーは、エリスの父親ウィリアム(ハリソン・フォード)から「アデライン!」と呼ばれ、凍り付きます……。

エリスの父親はなぜアデラインと呼んだのか……?
エリスの父親はなぜアデラインと呼んだのか……?

 TVシリーズ「ゴシップガール」で大人気女優となったブレイク・ライヴリーが、長い年月を生き続けるヒロインを好演。とにかくブレイクが美しく、女性から見てもうっとりせずにはいられません! 1920年代から、時代ごとに異なるファッションに身を包み、ヘアスタイルも変化させるアデライン。演じるブレイクはクラシックな装いも、現代的なファッションも、その両方をミックスしたスタイルも、どれを着ても本当に素敵なんです。

 アデラインが100歳を超え、娘のフレミング(エレン・バースティン)はすっかり年配女性に。見た目が29歳の母親がシニア女性の娘に健康管理のお説教をする様子には思わず笑みがこぼれますが、すごく複雑な状況ですよね。近い将来、娘が先に旅立ってしまうと分かっているアデラインの心情が痛々しいです……。

はた目にはアデラインが娘に見える。
はた目にはアデラインが娘に見える。

 永遠の若さを手に入れることは本当に幸せなのでしょうか? この映画を観ると、若さや美しさの価値観が変わってくるかもしれません。愛する人と一緒に年を取ることが、何より大きな幸せなのかもしれないですね。