こんにちは。「女子による女子のための映画DVDガイド」の映画ライター・清水久美子です。

 権力を握る者や、勝てそうにない相手に対して、自分の意見を言って立ち向かう。すごく勇気が要るし、容易なことではないですよね。大概は声を上げるのを我慢して、諦めてしまうことが多いのではないでしょうか。

 今回紹介する「黄金のアデーレ 名画の帰還」は、ある1人の女性が国を相手に訴えを起こし、何年も戦い続けた実話を基にした映画です。主演は、アカデミー賞に4度ノミネートされ、エリザベス女王を演じた「クィーン」で主演女優賞を受賞したヘレン・ミレン。監督は、「マリリン 7日間の恋」のサイモン・カーティス。

 PRで来日した、ヘレンとは古い仲だというカーティス監督にインタビューし、映画の裏側やキャストの魅力などについて伺いました。

「黄金のアデーレ 名画の帰還」
11月27日(土)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
(C) THE WEINSTEIN COMPANY / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ORIGIN PICTURES (WOMAN IN GOLD) LIMITED 2015
提供:ギャガ、カルチュア・パブリッシャーズ
配給:ギャガ
公式サイト:http://golden.gaga.ne.jp/

 まずは映画の内容を紹介します。

 1998年、アメリカ・ロサンゼルス。小さなブティックを切り盛りする82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、亡くなった姉がナチスに没収された叔母の肖像画を取り戻そうとしていたことを知ります。ユダヤ人として波瀾の人生を共にした姉の遺志を継ぐと決めたマリアは、友人の息子で弁護士のランディ(ライアン・レイノルズ)に相談します。

叔母アデーレの肖像画の返還を求めたいとランディに相談するマリア。
ランディは弁護士として独立したばかりだった。