こんにちは、著述・翻訳家の上野陽子です。大統領就任式を受けて、翌日に行われた大規模デモ「ウィメンズ・マーチ」には、ロイターによると主催者発表では全世界500万人が参加したとされています。その中には、歌手のマドンナをはじめ、エマ・ワトソン、ケイティ・ペリー、アリアナ・グランデ、ナタリー・ポートマンなどの人気セレブたちの姿がありました。セレブたちの行動について、駆け足でおさらいします。

全世界で500万人もの参加者がそぞろ歩きました (C) PIXTA
全世界で500万人もの参加者がそぞろ歩きました (C) PIXTA

 「いっそホワイトハウスを爆破してやろうかとも思いました。でも、それでは何も解決しないことも分かっています」

 こう叫んだのは、デモを扇動するアーティストのマドンナ。爆発しそうな感情が伝わってくる過激な言葉を、女性たちに向かって投げかけました。

 「ウィメンズ・マーチ」は、主に女性の権利を訴える団体の呼びかけに始まり、そこに性的少数者、障害者支援、人種差別撤廃、環境保護などを訴える人たちが参加。さらには、トランプ氏がオバマケア(医療保険制度改革)撤廃した後の具体的な案を示さないため、これからを不安に思う人たちも加わっています。ワシントンでは想定を上回る20万人規模に膨れあがり、世界各地に広がっていきました。