こんにちは。著述・翻訳家の上野陽子です。安倍晋三首相夫人の昭恵さんの森友学園問題で、首相夫人の立場が話題になりました。昭恵夫人の活動的な様子は、よくアメリカのファーストレディとも比べられます。今回は、そもそもファーストレディの立場や仕事はどんなものか。そして、美女も多い各国のファーストレディたちを見ていきましょう。

「ファーストレディ」の立場や仕事はさまざま (C) PIXTA

ファーストレディのお給料は?

 海外のファーストレディたちは、華やかな印象の人も多いもの。日本人が並ぶと気後れするような容姿で、会談に同席する姿を目にします。そもそもファーストレディとは、王室や皇室を持たないアメリカの大統領夫人を指す言葉でした。今では一般的に各国の首脳(首相・大統領)夫人全般を指すことが多いようです。

 大統領夫人が「ファーストレディ」と呼ばれるようになった時期は諸説ありながら、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンのマーサ夫人についた呼び名は「レディ(高貴な女性)ワシントン」。第16代エイブラハム・リンカーン大統領のメアリー夫人あたりから、「ファースト(第一級の、最高位の)レディ」と呼ばれるようなったとの一説が聞かれます。

 その役割は、例えば大統領の公務へ同伴や、代理で公式行事への出席など。ホワイトハウスに専用オフィスを置いて専属のスタッフも抱え、要人やその夫人のホスト役を務めるなど、日本よりもやや公職寄りなのが特徴です。

 でも、公職ではないためアメリカ合衆国憲法でも定義されておらず、もちろん給料もありません(※1)。ファーストレディは選挙で選ばれたわけではなく、公人とは言い切れない立場なのです。

 さて、日本では首相夫人がこのファーストレディにあたりますが、どんな存在なのか、目立った活動をしてきた夫人たちから見ていきましょう。

※1:ちなみに、米国大統領の給料は40万ドル(日本円にしておよそ4300万円前後)。トランプ大統領は受け取らないと公約し、就任から3月末までの給料(7万8333ドル32セント=約868万円)はすべて国立公園局に寄付している