こんにちは。著述・翻訳家の上野陽子です。イギリスの学校で、男子生徒50人がスカートで登校した姿が各国のメディアで報道されました。普段は長いパンツにネクタイスタイルの男の子たちに、いったい何が起きたのでしょうか。

なぜスカートがよくて、短パンがダメなんだ?

 イギリスの学校Iscaアカデミーで、男子生徒50人がスカートをはいて登校した姿が英ガーディアンや英インディペント紙、他で報じられました。この学校は「セカンダリースクール」なので、報じられた男の子たちは11歳~16歳となります。

 普段は長いパンツに靴下にネクタイ、場合によってはブレザー着用のきちんとしたいでたちの生徒たち。ところが、この日の気温は30度を超え、とてもそんな服装でいられる気候ではありません。そこで学生や親が「短パンで登校したい」と訴えたところ、学校側は校則から外れるとして却下。「もし短パンをはいてきたなら隔離する」としました。

 生徒が「女子はスカート。足を出している」と抗議をすると、「はきたいなら、スカートをはいてくればいい」と先生。そう、校則ではスカートはOKです。でも、これはもちろん、先生の皮肉でした。

「女子はいいよなあ~、足元が涼しげで」男の子だって、涼しい服装がしたいのです (C) PIXTA

 ところが、生徒たちはこれを逆手に取り、男子生徒が姉妹や友人に借りたスカートで登校するという、抗議の行動を起こしました。学校は「スカートならいい」と言ってしまった手前、スカートをはいた男子を罰することはできません。

 英テレグラフによると、5人で始まった抗議行動ですが、やがてスカート姿の男子生徒は50人に膨れていました。