いよいよ各党候補の一騎打ち! 「本選挙」って?

 予備選選挙/党員集会 → 党全国大会と繰り広げられてきた選挙(選挙の流れは前回を参照)で、いよいよ11月8日の本選挙で各党の候補の一騎打ちとなります。

本選挙:2016年は11月8日

 民主党と共和党の各候補一対一の戦いです。今年の投票日は11月8日で、有権者は各州の「選挙人」(どちらの候補を支持か表明済み)に投票し、間接的に大統領を選びます。州ごとに最多の得票をした候補が、「勝者独占方式」でその州の選挙人の人数すべてを獲得します。その差はたった1票であってもです。

 選挙人は全米で538人存在し、過半数の270人以上を獲得した候補者が、大統領となります。

選挙人選挙と、新大統領の誕生

 12月に、本選挙で選ばれた選挙人が投票する「選挙人選挙」が行われ、年を明けて1月に開票されます。そして、1月20日に新大統領の就任式となります。

 1年に及ぶ大統領選挙は、日本の首相を選ぶのとは違い、間接的とはいえ国民が選挙に大きくかかわり、学生から年配者まで大盛り上がりを見せる一大行事。街中では候補者の名前や顔写真が入ったグッズを付けて歩く人たちの姿も見られます。

 そして、本選挙前にはさまざまなゴシップが飛び出すのも恒例。トランプは直接討論の劣性やその後に続くゴシップで、ややクリントン優勢との声も聞かれつつ、クリントンにもまたメールの疑惑が浮上。まだ形勢逆転などもありえます。キホンを抑えて、さらに盛り上がっていく大統領選挙の行方を見守りましょう。

文/上野陽子 写真/PIXTA

2016年11月1日公開の記事を再掲載しました。