サケジャガお焼き

 「ゆでたジャガイモを丸める」というとコロッケのイメージだが、思わず「へ?」って声がもれちゃうほど手間がかからない簡単料理。あの「粉つけて、卵液つけて、パン粉まぶして……残った粉と卵と揚げ油どうすんの?」的な面倒臭さが一切ない。

 ジャガイモは皮をむいて鍋に入れ、水の状態から火にかけ、軟らかくなるまでゆでる。ゆで上がったら潰して、身をほぐした焼きサケと合わせて混ぜる。ここに粉チーズと黒コショウを加えて混ぜ、小判形にまとめる。フライパンでオリーブ油を熱し、両面をこんがりと焼く。たったこれだけ。

 食べた感じだと、ジャガイモはあんまり完璧じゃなくて、ちょっと粒が残っているくらいの「つぶし加減」がおいしい。鮭もあんまり細かくないほうが食感はいい感じだ。だから、ひょっとするとサケより先に粉チーズと黒コショウは入れて混ぜてしまったほうがいいのかも? 普通のコロッケと違って「衣武装」をしていないのだが、粉チーズがしっかり”つなぎ”の役目をしてくれるので、フライパン上でバラバラ事件になりにくいのだ。

 これも調味料っぽいものは黒コショウしか使っていないのに、サケの塩味とうまみがちょうどいい。焼き立てをハフハフいいながら食べるのがおいしいのだ。

 誌面ではほぐした鮭のアレンジとして「サケとカッテージチーズのサラダ」が紹介されている。こっちも色合いが春っぽくって美味しそうなんだよなぁ。

おいしい度 ★★★★
ヘルシー度 ★★★
簡単過ぎないか?度 ★★★★

 くわしくは「日経ヘルス」3月号 P64「カゼ・インフルエンザにかかりにくくなる 作りおきで免疫力アップ」を読んでね。

文・写真/竹島ぽてち