手羽元と冬瓜のスープ

 さて、冬瓜なんだけど。レシピには「皮をむいて、種をとって、一口大に切る」と書いてある。日ヘルの読者にはわかっても、これじゃ私にはわかんないのよ。「皮むいて」って、どのくらいむくの? スイカの赤いとこだけ残す感じ? それともピーラーレベル? 種ってまわりのフカフカも取るの? 残すの? ……と、頭を抱えていてもしょうがないので検索した。世の中には親切な人がいるもので、こんな東京の片隅に住むアホの子にも救いの手を差し伸べてくれるのじゃ。

 曰く、「緑を残して涼し気にしたい」場合は皮を薄めにむいてほんのり緑色のグラデを残す。どうでもいいときは白いところまでむく(大根のかつらむきぐらいかな?)「ピーラーでもいい」って書いてあるサイトもあったけど、私の冬瓜の皮はけっこう固かったので、これは却下。適当に縦に切ってから包丁でむいた。種はワタも全部ザックリととったほうがいいらしい。残っていると食感が良くないという。ザックリいくなら、道具はスプーンがベストだと思う。

 鍋に、この切った冬瓜と手羽元、つぶしたニンニク1片、水、酒、チキンスープ顆粒を入れ、中火にかける。10分ほどで冬瓜が透き通ってきたら塩・コショウで味を調える。冬瓜さえクリアすれば意外と簡単。で、食べてみて驚いた。ものすごく「優しい味」で、居酒屋の鍋物に「こちらレディースサービスの追加コラーゲンボールですぅ」的なイケイケ感が全然ない。暖かいスープが喉からお腹にゆっくり落ちて、体の内側から「ほらね、けっこう胃腸が無理してたのよ。大事にしようね」と、やさしく諭されているようなイメージだ。

 ちょっぴり残った冬瓜のスープは保存容器に入れて霊倉庫へ。「これって煮凝りになってスゴいんだろうなぁ」「明日はちょっとカレー粉入れてみようかな」「トマトとも相性いいかも」などなどなどと、ほくそ笑んでいた翌朝。あれ? スープが消えている?

 「ああ、冬瓜のスープね。今朝、残りごはんを入れて、雑炊で食べたわよ。もう煮凝りがプルップルでスゴかったわぁ」

 ……て、そんなピカピカなお肌で言われてもなぁ。

おいしい度 ★★★
ヘルシー度 ★★★★
翌朝プルプル&スベスベ度 ★★★★

 くわしくは「日経ヘルス」9月号P40「筋肉の減少を抑え、筋肉たるみをストップ 肌に弾力と潤いを取り戻す 朝のプロテイン&夜のコラーゲン」を読んでね。

文・写真/竹島ぽてち