家計管理サービスの選び方と活用ポイント

 例えば、月に10万円もネット通販サイトで買い物をしていることが分かれば、そのサイトを見る時間を制限するなどの対策をすぐに立てることもできますね。紙の家計簿に比べると家計管理サービスを利用するほうがデータの集計などもずっと楽になります。

 フィンテックの技術を使った便利な家計管理サービスですが、サービス提供企業は、会員数、評判、資本提携している企業(大手金融機関か)などを見て選ぶことをおすすめします。しっかりとした母体のサービスは、具体的には次の三つが挙げられます。

マネーフォワード
ユーザー数、提携金融機関数などが多く使い勝手もよい
URL:https://moneyforward.com/

マネーツリー
画面のデザインがシンプルで見やすく、カードの引き落とし日などの通知機能も便利
URL:https://moneytree.jp/

Zaim
金融機関からの自動取り込みの他にも手入力やレシートを写真で読み込んで入力をすることもしやすい
URL:http://zaim.net/

 金融機関からのデータを自動取り込みができるなど、基本的な機能はどのサービスも同じです。使い勝手の違いなどで選ぶとよいでしょう。

 自動の家計管理サービスの場合、セキュリティなどが気になる人も多いかもしれません。各社セキュリティ対策をしていますが、やはり自分でもパスワードの管理などをしっかりとする必要があるでしょう。

 特に銀行、証券、クレジットカードなどお金関係のパスワードは他のウェブサイトやSNSとは別のパスワードを作って厳重に管理するようにしましょう。加えてこまめに取引情報をチェックして不正な動きがないかを確認することも重要になります。

 フィンテックの活用で私達のマネーライフはより快適になっていきそうですが、同時にしっかりと管理を行うことも必要になります。

文/花輪陽子 イラスト/本郷史織

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