上司のスケジュールを把握するメリット

【上司のスケジュールもメモ】

 辰巳さんの手帳は、基本的にピンクのペンで予定が書かれています。そのなかに青字で書かれている部分がありますが、これは何でしょう?

「上司のスケジュールをメモしているんです。社内のウェブシステムでスケジュールを共有していますから、そこから書き写しています。上司がいつ在席していて、いつなら時間を取れそうなのか把握して、相談する時間を調整しています。相談したかった日に不在だった、と慌てることがなくなりました」

上司のスケジュールを把握することで、お互い余裕のある時に相談することができるように。「お互い気持ち良く仕事ができるようにと心がけています」
上司のスケジュールを把握することで、お互い余裕のある時に相談することができるように。「お互い気持ち良く仕事ができるようにと心がけています」

【覚えておきたい内容は週のメモ欄に】

 時間以外のノート欄には、黒字でさまざまなメモが。目標やその振り返り、会社のキックオフのメモなどが書かれています。

枠外のメモは黒字で。この週は後輩への指導内容を書き込んでいました
枠外のメモは黒字で。この週は後輩への指導内容を書き込んでいました

 打ち合わせが多いお仕事ですが、メモはどうしているのですか?

「手帳には会社関連のことだけを書いて、案件のメモは別にしています。アポイントではA4のレポート用紙に書き込んで、お客様ごとにファイリング。まとめて振り返れるので便利です。ToDoも1週間分をレポート用紙に書き出して、週が終わると処分します」

 ちなみに、辰巳さんの手帳にはさりげなくプライベートの予定も書かれていました。忙しい毎日の息抜きはネイル。「お客様の視線が手元に集まりやすいので、いつも綺麗にしておくようにしています。それに、手元がきらきらしていると、自分のモチベーションも上がります!」

 使い方を模索しながら自分のスタイルを見つけたお二人の手帳術、いかがでしたか? 後編では、手帳愛あふれるお二人が登場します。お楽しみに!

文/藪内久美子 写真/編集部