新連載がスタートします! 「何のために働いているのかわからない……」そんな悩みを抱えたOLが、自分の「夢」に気づき、自分の生き方を大きく変えた――。そんなストーリーの書籍『言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話』を、新連載「才能がない人の夢のかなえ方」としてお送りしていきます。サラリーマンをしながらクリエイター活動をしている吉永龍樹さんが描くこの物語。今回は「まえがき」として、なぜいま夢について伝えたいことがあるのか、吉永さんに伺いました。

夢はあなたの人生を変える

吉永龍樹(よしなが・たつき)
1979年生まれ、静岡市出身。学生時代に作成した個人サイト「僕の見た秩序。」が4年で1億アクセスを突破。現在はサラリーマンクリエイターとしてLINEスタンプなどヒット作品を生み出し続けている

 僕が大学を卒業して社会人になったのは12年以上前になります。当時としては、かなり変わった新入社員だったようです。

 同期・同僚との飲み会に誘われても行かない。

 上司との面談では、必ず「自分は出世したくない」と言う。

 ところが、ニュースによると、ここ数年、新卒で入社した社員には、「飲みに行きたくない」「出世したくない」という人がかなり多いのだそうです。

 自分が所属する組織の中で「つながり」を作り、そして、責任のある仕事を任されるようがんばる、という意欲を持たない人が増えているのかもしれません。

 12年前の僕の場合は、意欲を持たなかった理由がありました。自分の「夢」と、会社の仕事とが無関係に思えていたのです。

 会社で仕事をしていても、それは自分の夢とはまったく関係がない。だから、なるべく会社で仕事をする時間を短くし、残りの時間をすべて自分の夢を実現するために費やそうという、今思えばめちゃくちゃな生き方をしていました。

 だったら会社を辞めてフリーでがんばればいい、と思うかもしれませんが、当時の僕にとてもそんな自信はありませんでした。自分に才能がないことは、誰よりも自分がよくわかっていたからです。

 自分の夢を追いかけるために会社を辞めるよりも、会社にいて毎月のお給料をもらって生活を安定させ、その上で夢のための活動をするほうがいい。これが12年前の僕が出した結論であり、この方針に従って、何年間かは働いていました。

 そんな中で転機が訪れたのは、出版などで目立ちすぎて個人活動が会社にバレてしまった時のことでした。