恥ずかしい趣味を仕事に生かしてみた　上司の反応は？

記事が読まれた数は、横浜アリーナが埋まる人数

　「いいんですか？」
　「いちいち許可をとってたら、ネットで面白いコンテンツなんて作れないでしょ」
　「でも、これ、マニアックすぎじゃないですか。専門サイトでもないのに」
　「いいんだよ。こういうものをまとめた記事って、これまでなかったから。公開してからまだ数時間なのに、ツイッターで話題になって1万5000ページビューを超えてるよ」
　「それって、すごいんですか？」
　「すごいすごい。横浜アリーナが埋まるくらいの数だよ」

　サイトの管理画面のページビューのところには、確かに1万5000を超える数字が表示されていた。
　その画面では、記事を見ている人の情報もリアルタイムでわかった。北海道、東京、大阪などで、何百人もの人が同時に私の記事を見ているのだ。

「ちゃんと会社に貢献しているんだ。誰も文句なんて言わないよ」

　まさか、自分が会社に“貢献”する日がくるなんて思わなかった。
　しかも、今まで自分が好きでお金や時間をつぎ込んできた2.5次元ミュージカルについて文章を書いただけだ。これって、ちゃんとした仕事なんだろうか。
　よくわからないけれども、社会人になって5年で、初めてほめられた気がした。

＊続きはこちら→ 第五回 地球上に○○する…壮大な上司の夢　部下の私はどうする

文・イラスト／吉永龍樹

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