「何のために働いているのかわからない」。そんな悩みを抱えているこじらせOLが、ふとしたきっかけから自分の「夢」に気づき、自分の生き方を大きく変えた――。そんなストーリーの小説『言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話』を、本連載「才能がない人の夢のかなえ方」としてお送りしていきます。前回、上司の壮大すぎる夢を聞いて驚愕したヤグチ。今日は、記事を書くのに悪戦苦闘しているようですが……?

著者からのメッセージ:本連載の前書き「副業が会社バレ ピンチ、異動、そして夢が近づいた話」
第一回:お給料のためだけに働くOL、夢について考える
第二回:夢ナシ契約社員 異動先で「あなたの夢は?」と聞かれて
第三回:好きを仕事に…人に言えない趣味も仕事にできるのか?
第四回:恥ずかしい趣味を仕事に生かしてみた 上司の反応は?
第五回:地球上に○○する…壮大な上司の夢 部下の私はどうする

【第六回】もっと本音で

 その日、私は、自分の通算4本目の記事を書いていた。
 「うーん……」
 最初の記事を書いたときの楽しさはどこへやら。本当に苦しい。
 2本目の記事はまあまあウケた。3本目はさっぱり。
 だから「ここでまたヒットを出さなければ」と思えば思うほど、どう書けばいいのか悩んでしまう。

 締め切りはとっくにすぎていた。
 日付が変わり、記事を公開する予定の日になってしまった。
 それでも、まだ原稿が書けなくて、『声優グランプリ』を読んだりしている。

 私の携帯に、あのLINEスタンプが突然現れた。