33歳を超えてから、なかなか妊娠できない理由とは

 あるとき「子宮美人化計画」という言葉を知りました。産婦人科医の桜井明弘さんが提唱するもので、女性の生活の質を向上させ「望めばいつでも妊娠可能な状態」を目指しています。さてどうすればいいのか。その答えを、桜井先生は「あなたが33歳を過ぎて、妊娠できない44の理由」にまとめました。

 「33歳」と明言されているのはショッキングです。しかし桜井先生のクリニックで高度な生殖医療の治療を行った結果、33歳未満の成功率は40%、33歳を超えると14%と3分の1に減ってしまう事実がありました。もちろん個体差も大きいのですが、一応の目安として頭にいれておくべきでしょう。

 この本は、その33歳を超えてからの「望めばいつでも妊娠可能な状態」、つまり子宮美人になる44の方法が書かれています。「週に1時間運動する時間を増やすと、排卵障害が7%ずつ改善する」「精子のスピードはとても早く、セックスの直後に逆立ちしても効果はない」「本当に妊娠したいなら、妊娠を希望する1年くらい前からお酒は控えるべき」と、これまで都市伝説のように流れていた健康に関する情報を産婦人科の立場から正していきます。

 読んでみて、これは妊娠する、しないに関わらず、すべての女性が一読しておきたい本だと思いました。どんなに高い化粧品を買っても、ファッションにお金を投じても、体の内側から健康な女性の美しさにはかなわない。

 あなたも間違いだらけの「妊活」や健康法を改めて、「子宮美人」を目指しましょう。

 あなた自身の「子宮美人化計画」を推し進めてください。

文/ひきたよしあき

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