3日間でカロリーと栄養のつじつまを合わせを

 また飲み会が続くときには「3日間でカロリーと栄養のつじつまを合わせること」を意識するよう、川上さんはアドバイスします。

 「このときに抑えたいポイントは二つあります。第一のポイントは『美腸』です。腸に良い、消化が良いものを食べることが大事です。食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖などを積極的に摂りましょう。第二のポイントは『めぐり』です。カロリーを抑えつつ、代謝は落とさない。そのために、栄養価が高いもの、身体をあたためる効果のある食材を活用してください」(川上さん)

 この実現のために、川上さんがおすすめするのが「ジャパニーズ・スーパーフード」といわれる食材です。キヌアやチアシード、ビーポーレンなどの「スーパーフード」は産地が海外であることなどから価格が高めですが、ジャパニーズ・スーパーフードは手軽に食生活に取り入れることができます。具体的には枝豆や納豆、味噌、豆腐などの大豆製品やぬか漬け、抹茶、昆布、大麦、雑穀、蕎麦など。

 なかでも大麦は、βグルカンという水溶性の食物繊維を含んでいて、食後の血糖値の上昇を抑え、正常な腸機能を維持して排便を促進する効果があるのだとか。川上さんは「心疾患のリスクを下げ、コレステロール値を抑える効果もある非常に優秀な食品です」と紹介します。

 大麦は普段のごはんやサラダのトッピングなど、普段の食事に自然に加えやすいのも魅力だそう。「意識して摂ることで美腸を目指し、スッキリと2017年をスタートさせてほしいですね」と川上さんは講演を締めくくりました。

文/北本祐子 写真/古立康三