受賞者に聞く「輝く自分を作るヒント」

 第2部は大賞の東宝・弭間友子さん、大林組・大西陽子さん、サンクラッド・馬場加奈子さん、そしてNPO法人マギーズ東京の共同代表理事の一人・鈴木美穂さんが登壇した。審査員のキャリアン代表取締役・河野真理子さんが「輝く自分を作るヒント」をテーマに話を聞いた。

左から、審査員のキャリアン代表取締役・河野真理子さん、大林組・大西陽子さん、NPO法人マギーズ東京の共同代表理事の一人・鈴木美穂さん、東宝・弭間友子さん、サンクラッド・馬場加奈子さん
左から、審査員のキャリアン代表取締役・河野真理子さん、大林組・大西陽子さん、NPO法人マギーズ東京の共同代表理事の一人・鈴木美穂さん、東宝・弭間友子さん、サンクラッド・馬場加奈子さん

大西さん 「建設現場の立ち入り禁止のフェンスの向こうを覗いてみたくて(笑)入社。最初は皆も“女の子が現場に来たよ、どうしよう”と扱いに困っていたが、少しずつ“なかなかやるな”と認められてきた。続けていくことでサポートが得られるようになりますね」

馬場さん 「わが社の制服リサイクルショップ“さくらや”には、子どものいじめや不登校などさまざまな問題を抱える母親が来店し、カウンター越しにお喋りしていく。カウンターで社会の中で困っていることを話していく母たちに、解決できないまでも何か少しでも手を差し伸べたい」

鈴木さん 「私は民放テレビ局の報道記者ですが、24歳で乳がんにかかりうつ状態になりました。病床で“同じように悩んでいる人の力になりたい”と考え、復帰後に細々と社会活動を始めました。マギーズ東京は医療従事者がいる中で、安心してお茶を飲んだり気軽に話が聞いてもらえる場。訪問看護の草分け的存在の秋山正子(共同代表)を始め、土地探しやNPO法人化などさまざまな人の力を得て立ち上げにこぎつけました」

弭間さん 「映画が好きで就職後も転職しながらずっと映画の宣伝に関わってきた。でも映画マニアでもなく、詳しいものもないが、平凡なことが私の強み。宣伝の仕事の上ではその感覚を大事にしたいと思っています。キャリアのヒントとしては、とにかく人に会いに行くこと。そうすれば輪が広がり、つながりが生まれます」

審査員・河野さん 「皆さん1人の中に多様な価値観を持ち、オンリー1でほかと比べられない活動をしている。リアルにビジネスの上でも人に充実感を与えているのが印象的でした」