群れ続けている限り、世界で勝てない

 でも、こんなことをしていては、即断即決で勝負をしている海外企業に勝てるはずはありません。

 日本企業の生産性は、先進国でも屈指の低さで、2014年度の経済協力開発機構(OECD)の調査によれば、日本の労働者1人当たりの生産性は加盟34カ国中21位。主要先進7カ国では最も低い水準に甘んじています。

 こうした不名誉な状況を改善するためにも、日本企業の社員には一刻も早く、いちいち群れずに、一人のプロフェッショナルとして孤独に仕事をする習慣を身に付けることが必要なのではないか、と思うのですが、いかがでしょうか。

 「お昼は部署の仲間で一緒に食事に行く」が不文律(掟)となっているような職場が今なお残る日本企業で、どれだけそれが実現できるかは分かりませんが……。

 そうやって考えてみると、諸富さんの言う「周囲と同じことをしなければならない」という同調圧力は、友達作りや仕事に限らず、日本人の人生を生きづらくさせる大きな原因になっていると思えてなりません。もう少し、この問題について考えてみましょう。

文・聞き手/鈴木信行


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 著者:鈴木信行
 出版社:日経BP社

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