転職後にすぐ辞めてしまわないために

 固定した苦しい人間関係から逃れられない職場に見切りをつけて転職をした場合、それまでの戦いで大変にあなたは疲れている。エネルギーを回復させるというプロセスを、ぜひ大切にしてください。

 転職前のエネルギー回復方法として、私がお勧めしているのは、失業保険をもらえる期間、しっかり休む、ということです。

 「ブランクが空くのが怖い」とおっしゃる方がたくさんいます。しかし、それって矛盾していると思いませんか。無理をして苦しくなって続けられなくなったのに、再び力を振り絞って無理をしようとするのはナンセンスです。長続きしない、と分かっていながら戦場に戻るようなものです。

 仕事とは無理をしなければいけないもの、と思い込んでいませんか。もちろん、そういう一面もあります。時々無理をするのはいい。しかし、無理をし過ぎたら続かない、という大切な法則を理解しましょう。

転職後にしっかり実力を発揮するために必要なことは、「今、無理して前に進むこと」じゃない (C) PIXTA

 転職、という選択をせず、とりあえず休職する、というケースもあります。カウンセリング現場から見ていると、病院の先生は1カ月の休職で「OK」を出す人が多いようです。これは、医師の立場から見て「普通の生活ができる」と判断するためです。しかし、現実の職場はどうでしょう。復職したあなたに、上司は表面上は「慣らし運転でいこう」と言ったとしても、現実には第一線の現場で働き、パフォーマンスを上げることを求めてきます。復職した人を周囲は「よかった!戦力が戻ってきた」と捉える。中途半端な状態で復職すると、あっという間にあなたは再び、第3段階に落ちてしまいます。

 第2段階と第3段階の境界線あたりにいる人は、おおよその目安ですが、3カ月程度しっかり休むことに専念すると、赤コンピュータ状態から、青コンピュータ状態に回復してきます。この間の休み方はこれまでにもお伝えしたとおり、「何もしないで、ぶらぶらしていること」が正解。職場で「なんとかして頑張ろう」と考え抜いて疲れ切ってしまったのですから、自己啓発本を読んだり、セミナーに参加したりしていると、体は「仕事をしているのと同じ状態」と受け取りますから、疲れは取れません。

 休職期間には、できればあなたの状況を分かっている第三者と話し合いをしながら、次に進む道を考えていきましょう。