「運」を上げてポジティブ脳を作るための考え方を紹介した『「運」の正体』(ワック)を、今夏上梓したアストロロジャーの來夢(らいむ)さん。経営アストロロジー協会会長でもあり、マイナスエネルギーをいかにプラスに変えるかという視点で人生やビジネスを考え、OLから経営者まで大きな支持を得る來夢さんに、「占い」とは何か、そして「運」とは何か、「運のいい人」とになるためにはどうしたらいいのかを伺いました。前回は、占いやおみくじの見方、生かし方、についてお聞きしました。2回目の今回は「運がいいということ」がテーマです。

 前回(「運」を良くするには。「占い」の効果的な“使い方” 英雄も実践した、ある「コツ」とは)は、「占い」についてお話しましたが、今回は「運」とは何か、「運がいい」とはどういうことかについてお話しましょう。

 人は、どんな人でも縁があって生まれてきています。ですから、最初から運が悪い人はいません。実は、「運がいい人」と「運が悪い人」の差は、「運」に対する付き合い方が違うだけなのです。

 例えば、交通事故が起きて1週間入院しなければならなかったとしましょう。多くの人はこれを「運が悪い」と捉えるでしょうが、そういうことが起きる人は大抵、後先考えず働きづめだったような人です。ですから、交通事故はその人に「休むことが大事」というメッセージを伝えていると考えることもできるわけです。

 以前、私のクライアントに大病で入院された方がいたのですが、私はその人にも「体を休ませるいい機会ですね」と伝えました。常に1番になろうと努力して、大病にでもかからなければ無理を続けて仕事を続けてしまうような人だったからです。

 嫌なことが立て続けに起きたとしましょう。だいたい、大変なことは一度にまとめて起きたりするものです。これは「運が悪い」のではなく、その人がそれを乗り越えることができるから起きていると考えられます。簡単には解決せず3~4年続くような苦難であるかもしれませんが、それは自分が大きく成長するチャンスでもあるでしょう。人生にはどうしても辛抱しなければいけない時期があるもの。苦難を乗り越えれば、チャンスをものにした「運がいい人」になれるというわけです。

 「運がいい」「運が悪い」は、自分が「運」とどう向き合っているかということなのです。それに、悲しいことがあるからこそ、「うれしい」という気持ちが分かるもの。まずい食べものがあるから、おいしいものが分かる。世の中おいしいものばかりだったら、食べ物に感謝できなくなる。それは、人として悲しいことですよね。

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