クリスマスパーティーの定番といえば、生クリームやイチゴで飾られたクリスマスケーキを食べること。「いかにも」「ならでは」なケーキを大切な人たちと囲むひとときは、もちろん文句なしに楽しいもの。しかし、何十年も続いてきたこのスタンダードに、そろそろ変化球を投じてみてもいいのでは?
 今回は、カリスマ和菓子バイヤーの畑主税さんがクリスマスにぴったりな和菓子5種をセレクトします。

 各地の和菓子を食べ歩き、その味わいはもちろん、店の歴史や職人の心意気までをも心に刻む和菓子バイヤーの畑主税さん。今回は畑さんに、クリスマスムードを盛り上げる和菓子をピックアップしていただきました。美しい白が際立つ5種の菓子は、このシーズンの手土産としてもオツな逸品ばかりです。

■塩芳軒(しおよしけん)
「雪華(ゆきはな)」 10個入 1000円(税抜)

 ひとつとして同じ形のものは存在しない雪の結晶。そんな自然の造形美を、7種の型の和三盆製落雁で表現しています。ともすれば古めかしい印象を持たれがちな落雁ですが、スタイリッシュな雪の結晶のデザインは2015年のクリスマスにもしっかりとフィット。口にするとほどけるように溶けて消え去る様子もまた、雪の儚さと重なって情緒たっぷりです。

【和菓子店について】

 京都の風土・風習を熟知し、その生活を楽しみながら京都らしさを伝える「京菓子」の老舗。素材の持ち味を生かした生菓子のほか、落雁などの干菓子も長きに渡って愛されています。季節ごとに登場する落雁は、草花や鳥などを精巧にかたどった優雅なビジュアルも好評。

【DATA】
塩芳軒
URL:http://www.kyogashi.com/
所在地:京都府京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
TEL:075-441-0803
お問合せフォーム:http://www.kyogashi.com/contact.html
※取り寄せ可

■藤い屋(ふじいや)
「淡雪花(あわせつか)」 2個入り 400円(税込)

 情趣あふれるネーミングの通り、淡雪が降り積もる風景のように凛とした美しさを湛えるお菓子です。氷餅と呼ばれるシャリシャリ食感の食材で表現された淡雪の下は、マシュマロのようにフンワリとやわらかいギモーヴ(フルーツピューレとゼラチンを泡立てて固めたもの)と爽やかな香りのレモン羹。 フワッ ⇒ プルン⇒シャリッ と移り変わる食感に心が躍ります。

【和菓子店について】

 宮島銘菓・もみじまんじゅうを看板商品とする老舗。4代目の藤井嘉人さんは和菓子の銘店で修行した後、洋菓子の人気店でも腕を磨いたという経歴の持ち主。和洋の素材の組み合わせを追求し、絶妙なバランス感覚で融合させた新感覚の和菓子を次々と生み出しています。

【DATA】
藤い屋
URL:https://www.fujiiya.co.jp/
所在地:広島県廿日市市宮島町1129
TEL:0829-44-2221
フリーダイヤル:0120-80-2218
オンラインショップ:https://www.fujiiya.co.jp/shop/
※取り寄せ可