働く女性のための国内最大級のイベント「WOMAN EXPO KOBE 2015」が、11月29日にハーバーランドのホテルオークラ神戸で開催されました。登壇したニュースキャスター・安藤優子さんは「働く女性ゆえの二つの落とし穴」「働くことの大切な二つの武器」について語り、会場を埋め尽くした女性たちにメッセージを送りました。

「まわりからの課題評価」と「自分自身の過小評価」が働く女性の落とし穴

ニュースキャスターの安藤優子さん

 メディア界で活躍する女性の先駆者とも言える安藤優子さん。仕事のきっかけは37年前、大学3年生の時に報道番組のアシスタントとしてたまたまこの世界に入ったのだそう。当時はホテル業界で働くことが夢で、報道の仕事は「留学資金を稼ぐアルバイト程度」と考えていたのだとか。しかし、テレビ嫌いの政治家・金丸信氏のスクープを取った際に「政治家は姉ちゃんが好きだから」と上司に言われた悔しさから発奮、女性らしく振る舞うことを封印して報道の世界へと突き進みました。

 そんな安藤さんだからこそ、実感を持って働く女性に伝えられる「二つの落とし穴」の一つ目は、「女性であるがゆえに2~3割増しで評価されること」。

「今でも覚えているのは湾岸戦争の取材から帰ってきた際、意に反して記者会見を開かなければならなかったこと。理由は前線取材を経験したジャーナリストの中で、私が唯一の日本人女性だったからです。これは明らかに『過大評価』ですよね」

 二つ目の落とし穴は逆に「女性自身による過小評価」。女性は男性に比べて、「私にはムリ」「私なんか」と諦める傾向に陥りやすいと指摘します。男性社会との協調を意識して働いてきた安藤さんも「思ったり感じたりしたことを、そのまま言葉にしてはいけないのでは」と萎縮した時期の記憶があるそうです。

 このように「女性」であるがゆえの過大評価や過小評価に翻弄されないことが、女性が働き続ける上で重要なことだと指摘しました。