片手間な生き方は、片手間な顔をつくる!

 3番目に大切なことは、両手を使うこと。「日本は両手文化で、右脳と左脳をうまく使ってきました。両手をしっかり使っていれば、自分の思う方向に必ずいくんです」。食事や化粧なども、面倒がって片手で済ませてしまうと、顔も体も片手間なものになる。そうならないよう、両手を使うことを意識しなければいけないということです。

 それから4番目は、続けるということ。「女性は続けることが苦手。健康や美のために話を聞くだけ、本を買うだけで終わってしまう」と、厳しいお言葉。目標に向かって、しっかり意識を持って努力を続けていくことが必要だといいます。

 そして最後は、「ホルモンをどんどん使うこと」。チズさんは、女性ホルモンを全開にするために、大好きな福山雅治さんの歌を聞くのだそう。「あの声が聞こえてくるだけで、胸がドキドキしてきます。美容液をつけるときも、恋人やご主人、好きな人を思いながらつけてください。そうするだけで、皆さんの肌をものすごく活性化してくれますから」(チズさん)。

 こうした知恵は、すべてご自身の経験から得られたもの。ダイエットや美肌作りを自ら実践し、更年期障害による不調も自力で克服してきたチズさんは、「もっと自分を大切にして、自分の体をもっと知ってください。自分がこういうふうになりたいという目標をしっかり持って、それに向かって心を込めてケアしていけば、化粧品はいくらでも言うことを聞いてくれます」と、アドバイスします。

鏡を出して、自分の顔をみんなでチェック。「口角、目尻、眉尻が下がっているのは、お手入れをどうしたらいいかという信号です」と、佐伯チズさん。
鏡を出して、自分の顔をみんなでチェック。「口角、目尻、眉尻が下がっているのは、お手入れをどうしたらいいかという信号です」と、佐伯チズさん。

 また、これは生き方においても同様に言えることで、与えられた仕事に文句ばかり言うのではなく、常に感謝の心を持って取り組んでいけば、自ずと知恵や工夫が出てくるものだと、チズさん。「皆さん、創意工夫が足りないんです。私はどんなことでもやってきました。今この仕事があることにもっと感謝をする。そして、あれもできる、これもできると思ってやっていけば、目の前にはいっぱい可能性があるんです」。

 さらに、こうなりたいという夢があるなら、やるべきことの優先順位をつけ、区切りの期間を設定して目標に向かっていくこと、結婚も仕事もアバウトな目標では達成できないことなど、チズさんならではの視点でお話しいただき、終了となりました。

 「自分の心を入れ替えて、働き方もスイッチオンしましょう。スイッチを入れ替えれば、誰にでも自分の夢をゲットできます。意識を変えて、続けることを心がけてください」。

 エネルギッシュに、時にはユーモアたっぷりにお話しくださった佐伯チズさん。会場中が元気をもらえたような45分間で、皆さんの笑顔が印象的でした。