自分の血が「タプン」と見られる

月経カップの大きさは、だいたいこのぐらいです
月経カップの大きさは、だいたいこのぐらいです

 さて。3年前にスクーンカップのサイズ1で月経カップデビューした私の感想はというと……「新しいな、おい!」。当時、使った興奮を抑え切れずSNS上に良いところと困るところを書いていたので、ちょっと品が悪いですが非常に率直な感想なので転載させてください。

●良いところ
・量が多くとも寝相が悪くとも確かに漏れない。12時間ぶちこみっぱなしでも余裕。
・なので取り替える必要なし。朝入れて、夜風呂場で出してまた入れれば十分。
・臭いが気にならない。

●困るところ
・間違いなく手が汚れる。血が苦手な人は厳しい。
・取り替える必要はほぼないと思うが、外出先で出し入れする時は個室内に手洗い場は必須。
・出し入れにコツがいる。
・ダイレクトにアソコと触れ合うことになるので、そういうのがダメな人は間違いなくダメ。
・5000円近い出費をどう考えるか。

 なんとなくそのメリットとデメリットをお分かりいただけたでしょうか。使ってみて最初に驚いたのは、やはりその貯蔵パワー、包容力であります。

 いくら軽めとはいえ2日目の夜はそれなりにナプキンが真っ赤に染まっていましたが、スクーンカップを使用してから下着が汚れたことはありません。懸案事項だったニオイも漏れている感じはなく、冷や汗をかくこともなし。股にムワッとニオイが籠もることがないので、非常に快適でした。

 そして予想外に面白かったのが、自分の経血を「タプン」とした液体状で確認できたこと。吸水性ポリマーがすうぅぅんと経血を吸ってしまうナプキンでは、使用済みのそれを持った重さくらいでしか判定できなかった己の月経量。それが月経カップだと、まるで計量カップで牛乳を測るように目視でき、意外なほど感動します。

 実際に月経カップを手にすると、「こんなんで受け止め切れるか?」と心もとなく感じると思いますが、液体状で見た月経量はかなり少なかったです。

 そうして「お、今日はちょっと少なめ」とか、「今日はドロッとしてるな」など、経血チェックがお決まりになってくると、経血の様子と自分の体調をリンクさせて考えるようになりました。それは自分史上初めてのことであり、体を慈しんであげたいという気持ちも自然と芽生えたのでした。