体幹が鍛えられ上半身全体が引き締まる

 腕立て伏せは、腕や胸のトレーニングと思われがちだが、実は全身運動。姿勢をキープするだけでも、肩甲骨まわりや腹筋、殿部など、全身が鍛えられる。

 「上体を落とすときは、ワキを締め、ひじを後ろに引くように曲げる。こうすることで、二の腕や背中など上半身全体が引き締まる。ひじを横に開く方法は、手首や肩に負担をかけるためお薦めしません」とAYAさん。

ワキを締めるべし!【AYA流基本の腕立て伏せ×10回】

(1)四つばいから両足を後ろに伸ばし、腕立て伏せの姿勢に。両手は肩の真下に置き、指先は前方に向ける。お腹に力を入れて頭からかかとを真っすぐに。
(2)お腹に力を入れたまま、ゆっくりとひじを曲げて胸を床につける。その後、ゆっくりとひじを伸ばしての姿勢に戻る。

できない人は負荷を軽くしよう

 ひじを曲げた際に姿勢が潰れてしまうのは、お腹に力が入っていない証拠。ひざを床につけるか、テーブルなどに手を置いて体に角度をつけ、負荷を軽くしよう。その代わり動作は丁寧に。

NG・ワキを開くと故障の原因に?!

 胸を床に近づけるときにひじを横に広げると、肩とひじに負荷がかかりケガにつながる可能性も。両腕は体から離さず、ひじを後ろに引くように曲げよう。