食事を減らしても運動しても下腹が凹まない、やっかいな便秘に悩まされている……。そんな人は、腸がだらんと下がった「下がり腸」かも。腸を引き上げるだけでお通じが良くなり、下腹が凹む人も続出という注目のメソッドで、「たまらない腸」を手に入れよう。

 ぽっこり出た下腹に加え、頑固な便秘……。「こうした悩みのほとんどは、腸が垂れ下がった『下がり腸』が原因。腸は下がると、便を送り出す働きが低下し、便秘につながりやすく、下腹も出てしまう」というのは、“美腸ナース”こと小野咲さん。小野さんは、クリニックの便秘外来に看護師として勤務した経験をもとに、独自の美腸メソッドを開発。「1日に何回も出る」「お腹がペタンコになる」と、その「腸上げ」効果が評判だという。

 そもそも、腸はなぜ下がるのか。「上端2カ所で固定されただけの大腸は、もともと重力の影響を受けやすい。しかも、長時間の座り姿勢やハイヒールなどで胸や股関節周辺の筋肉が硬く収縮すると、腸のスペースが圧迫され、腸が下がってしまう。便秘外来を訪れる50代女性の9割は明らかな下がり腸だった。出産経験や猫背、肩こり、腰痛の有無も影響すると考えられる」(小野さん)。

 まずは次ページのチェックで、自分が「下がり腸」ではないか確認してみよう。「大腸の中央、横行結腸が下がると、それに押されて小腸も下がる。すると、小腸の中央あたりに位置するへその形が横向きになる。また、へそのまわりが硬いと、小腸が下がって硬くなっている可能性が高い」と小野さん。

 では、腸を上げる方法とは? 小野さんは「眠っている筋肉をゆるめて使えるようにするのが大切」という。次回(9月9日公開予定)から紹介する「腸上げストレッチ」を朝行おう。スッキリ出るうえ、下腹ぽっこりも解消できる。

上がり腸ならOK!

 腸が正しいポジションにあると、便を送り出す働きがスムーズで、下腹スッキリ! 血流や代謝も活発になるという。

下がり腸だと下腹ぽっこり、便秘にも!

 腸が下がると、便を送り出す働きが低下して便秘になりやすい。停滞した便が原因で、ぽっこり下腹になる。代謝も下がりがち。