夜の足裏もみで脚ほっそり冷え、疲れも解消

 夜、お疲れモードの足で、特にほぐしたいのはかかとから足指を結ぶ足底腱膜。「足底腱膜は足の縦アーチを支え、歩くときやジャンプしたときに足裏にかかる衝撃を受け止めている。本来は柔軟に伸び縮みするが、運動不足の人、ハイヒールをよく履く人は硬くなりやすい。足先の血行不良やふくらはぎのむくみにもつながる」(清水さん)。「足首外ひねり体操」と「親指ストレッチ」で足先までほぐすと、「歩くときに親指でしっかり蹴り出せるようになる。ふくらはぎや太ももまで背面の筋肉を正しく使えるようになり、代謝も上がる」(清水さん)。

足裏をほぐして足の冷え、疲れを取る【足裏もみ】

アーチがつぶれることで硬くなりやすい「足底腱膜」を、1日の終わりにしっかりもみほぐして血流回復。

(1) 足裏の真ん中をもむ ⇒ (2) 真ん中より少し上をもむ ⇒ (3) 真ん中より少し下をもむ
(1) 足裏の真ん中をもむ ⇒ (2) 真ん中より少し上をもむ ⇒ (3) 真ん中より少し下をもむ

(1) 足裏の真ん中をもむ
足底腱膜は、足裏のかかとから指の付け根を縦方向に結ぶ腱。まず、足裏の真ん中をもみほぐす。

● 30秒

(2) 真ん中より少し上をもむ
真ん中から足指の根元に向かって、手の親指の腹を使って縦に往復させてもみほぐす。硬い部分は念入りに。

● 30秒

(3) 真ん中より少し下をもむ
真ん中からかかとに向かって、手の親指の腹で縦方向にもみほぐす。足裏全体がぽかぽかする。反対側も行う。

● 30秒

足指を使えてむくまない脚に【足首外ひねり体操】

足指でしっかり地面を踏みしめて蹴り出す力は、アーチ作りに必須。足を外側にひねって蹴り出しやすくなる。

足首外ひねり体操
足首外ひねり体操

(1) 立って両足を軽く開き、片側の足を外側へひねって、小指側の縁だけ床に付ける。10秒キープ。

● 10秒

(2) 今度は、親指側へ足をひねりきって、土ふまず側だけ床につけたまま10秒キープ。

● 10秒

(3) 最後は、歩行時に後ろ足を蹴る時のように、かかとを高く上げて足の親指の付け根にしっかり力をかける。反対側の足も同様に行う。

● 10秒

靴の中でこわばった足指のストレッチ【親指ストレッチ】

ヒールを履いているときに大きな負担がかかる、親指を動かす筋肉をストレッチして、血流を回復させよう。

親指ストレッチ
親指ストレッチ

足を軽く前後に開いて立つ。後ろの足の甲を床に向けて、親指の甲側からすねをストレッチする

● 30秒

この人に聞きました
清水賢二さん
理学療法士
ナチュレルフェール(福岡市)代表。日本クラーヌフェイシャリスト協会会長。10年に渡り医療現場で培った知識と技術をもとに、美容と治療を融合させた技術を提供する。
http://beautyarmor.jp/

取材・文/柳本 操 写真/鈴木 宏 ヘア&メイク/依田陽子 スタイリング/中野あずさ(biswa.) モデル/原田ゆか 構成/羽田 光(編集部)

日経ヘルス2018年2月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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