三日坊主タイプ

【ダイエットの敗因】流行のダイエットにいくつも手を出してどれも中途半端

 「食欲、物欲が人一倍強く、新しいことはとりあえずやってみる、というフットワークの軽さが特徴」と篠浦さん。読者の27%が当てはまった。

 自分の興味に任せて、趣味などがどんどん広がり、流行しているダイエット法を聞きかじって、健康食品や食事法、運動法などをいろいろ試してみるという人が多いタイプだ。「情報は豊富でも、その原理や本質はさほど気にならず、優先順位をつけることが苦手」(篠浦さん)。結局、手を出しすぎて長続きしない。さらに、少し成功したなと感じると、油断してしまう。だから、まずは方法を1~2つに絞り、長続きさせよう。

 一方、追い込まれるとやる気が出やすいのもこのタイプ。「同窓会や親せきの結婚式などの節目を目標にするのもいい。あえて自分を厳しい環境に持っていったり、厳しい指導者を持つのもお薦め」(篠浦さん)。

ダイエットを成功させるPOINT

● 一度に行うダイエットは1~2個に
● 食事内容を書き出して量を把握する
● 習慣に組み込んで行える方法を選ぶ

本島さんは「積極的にダイエットに挑戦するのは前向きでいいが、いろいろやるとなし崩しになる。また、部屋に食べ物を置いていると無意識につまみ食いをしやすいので、食事記録を付けて本当の食事量を把握して」とアドバイスする。運動は「意気込んでキツイ方法を選ぶと三日坊主になりやすいので、無理なく習慣化できそうな方法を選んで」(ダイエットアドバイザー本島彩帆里さん)。

このタイプの机の上は?

【とにかくモノが多い】
所有欲が強いため、スペースがあれば、あるだけ埋めてしまうのがこのタイプ。「ちょっといいな、と思ったものはすぐ手に入れるため、物が多い。片付けでは物を減らすより、収納を増やそうと考えがち」(伊藤さん)。




※「燃え尽きタイプ」「完璧主義タイプ」は、次週(1月21日)お届けします。

アンケート概要
2016年11月17日から12月12日までの26日間、『日経ヘルス』『日経ウーマンオンライン』の読者を対象にウェブで調査。回答者257人、平均年齢は42.1歳。脳タイプ別の読者の割合はアンケートで脳タイプが分かる項目に回答した255人を対象に編集部で集計。
この人たちに聞きました
篠浦伸禎(のぶさだ)さん
都立駒込病院 脳神経外科部長
国立国際医療センターなどを経て、2009年から現職。脳の覚醒下手術でトップクラスの実績を誇る。脳タイプについて詳しく書かれた『どんどん脳を使う』(エイチエス)ほか著書多数。

本島彩帆里(さおり)さん
ダイエットアドバイザー
産後ダイエットでマイナス20kgの減量に成功。インスタグラムのフォロワーは27万人を超える(2017年12月現在)。著書に『ぽかトレ ぽかぽかすれば体は勝手にヤセたがる!』(マガジンハウス)

伊藤勇司さん
空間心理カウンセラー
日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー。引っ越し業で1000件以上の現場を経験、部屋と心の相関性に着目し、心理的な側面から片付けを指導。著書に『人生が変わる!片づけ&掃除術 部屋は自分の心を映す鏡でした。』(日本文芸社)、『片づけは「捨てない」ほうがうまくいく』(飛鳥新社)。

取材・文/羽田 光(編集部) 写真/鈴木 宏 

日経ヘルス2017年2月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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