統計的に調整すると、テレビ視聴時間が1日1時間未満の人に比べ、1~2時間の人の死亡リスクは2%高く、3~4時間では8%、5~6時間で15%、7時間以上では33%高かった。

 死因別に見ると、1日の視聴時間が2時間増えるごとに、がんによる死亡リスクは7%、心臓病は23 %、慢性閉塞性肺疾患(COPD)が28%、糖尿病が56%、インフルエンザ・肺炎が24%、パーキンソン病が35%、肝疾患が33%、自殺リスクは43%高くなった。

 また週4時間以上運動をしている人でも、視聴時間が長いほど、死亡リスクは高かった。

(Am J Prev Med.;49,811-821,2015)

文/八倉巻尚子、編集部 写真/PIXTA

日経ヘルス2016年2月号掲載記事を転載
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