眼鏡が進化している。「視力を矯正するためのもの」という存在から、「使うだけでどんどん健康になる」という健康アイテムに変わりつつある。

 世界初の心と体の状態を可視化できる眼鏡「JINS MEME(ジンズ ミーム)」が、ジェイアイエヌから登場した。「目の動きには心理現象や生理状態が反映しやすい、と東北大学の川島隆太教授から聞き、目の動きで生じる微弱な電流を読み取る世界初の眼電位センサーを開発、鼻当て部に搭載した」と経緯を語るのは開発者の井上一鷹氏。アプリで使用者の疲れや眠気を分析し、危険を知らせたり、行動の見直しにつなげるという。

 この眼鏡には、体の傾きや動き方のクセなどが測定できる6軸センサーも搭載し、スマホでフォームの乱れやペースの変化などを確認できる。「今後、弱点克服のトレーニング用アプリや、脳トレアプリなどを順次リリースしていく予定」と井上氏。

 同様にスマホと連動させたのが、なまえめがねの「雰囲気めがね」。フレームから出る光や音でスマホの着信やアラーム情報を使用者に伝えるというもので、6軸センサーも搭載。「今後、運動系アプリなどとの連動も検討していく」と同社取締役の河村和典氏は話す。

 目の渇きや疲れを軽減する眼鏡も続々登場している。眼鏡を使うほうが健康――そんな時代になってきたのかもしれない。