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 規則正しい生活は健康の維持に大切だが、脳の機能にも重要らしい。マウスを使った米国の研究で、本来は寝ている時間にエサを与えると、学習行動に悪影響を及ぼすことがわかった。

 夜行性であるマウスは、通常は夜中に行動してエサを食べる。ところが日中にエサを与えたマウス(実験群)では、学習や記憶に関係する脳の領域(海馬)で、神経細胞と神経細胞の間にあるシナプスの情報伝達効率が下がり、長期記憶に関与するCREBという遺伝子の発現も低下した。

 また1日当たりの睡眠時間の合計は、通常のマウスと同じだが、実験群は日中の睡眠時間が減って、日中も夜間もほぼ同じ睡眠時間になっていた。学習行動の試験では、実験群は学習したことを忘れ、長期記憶が損なわれていることが示された。

(eLife; 4,e09460,2015)

文/八倉巻尚子、編集部

日経ヘルス2016年3月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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