いかに肌深部のメラニンまで効かせるか。メラニン以外の要因にどうアプローチするか。誰もがケアの効果に満足できるよう研究開発された最新美白コスメに注目しましょう!

 美白ケアの目的は、「できたシミを薄くする」「肌全体を明るくする」という2つに大きく分けられる。

 まず「できたシミ」に対する最新アプローチとして注目したいのが、富士フイルムのナノテクノロジー。有用成分をより安定した形で肌深部のシミの色素=メラニンへと届けることを可能にした。また、資生堂は肌内部のメラニンを3Dで解析することに成功。皮膚内の上部から中部に点在する細かいメラニンや、深部の大きなメラニンまで、全方位から狙い撃ちする処方を生み出している。

 一方、「肌全体を明るくする」ためのアプローチとして、「肌のくすみ」や「赤み」に着目しているのが、今シーズンの特徴。カギは、肌内部の炎症への対策だ。

 クリニークは紫外線要因ではない「炎症による赤み」に注目し、赤みをケアする成分を開発した。マックス ファクターは「肌内部の慢性的な炎症」を発見。ランコムが研究する「肌細胞の濁り」の一因にも炎症による色素沈着があるという。これらのコスメは、継続的な使用で肌色の改善が期待できる。