◆市販のカカオ製品は、多く摂取すればするほどよい
ウソ
ほとんどの市販のカカオ製品は、たくさん摂取すると、飽和脂肪酸や糖分により、カロリー(500kcal/100 g)の摂り過ぎになります。そして、カカオのプラスの効果を打ち消すほどの、体重増加や血糖の上昇を招きます
※より詳しくは、「チョコレートは罪な快楽? それとも健康食品?」をご覧ください。
◆コンビニなどで定番のチョコレートとグミ、同じ量(重さ)を食べるとしたらチョコレートのほうが太りやすい
ウソ
グミの主成分である麦芽糖は、全食品の中で最もGI値が高い白砂糖並みの血糖値アップ力を持ちます。加えて、食品全体のGI値を下げる役割の脂質はゼロ、タンパク質も少なく、よって食品としてのグミは「体脂肪製造」の命令を出すインスリンの過剰分泌を非常に促しやすいといえます。
対してチョコレートは、同分量のグミに比較してカロリーは多いですが、糖分の量はグミの約半分、さらにそれをコーティングして吸収を抑える脂質、タンパク質が多く、食物繊維も含んでいます。よって、チョコレートのほうが血糖値が上がりにくく、グミに比べて太りにくいと言えるでしょう。
※より詳しくは、「グミとチョコ、どっちが太りやすい?」をご覧ください。
◆体重40kgの女性が高カカオチョコレートを100g以上食べると、カフェインの安全な1回量を超える可能性がある
ホント
欧州食品安全機関(EFSA)によると、健康な成人が摂取しても安全とみなしたカフェインの量は体重によってかなり幅があり、体重40kgの人なら1回120mgまでとなっています。
一方、カカオ70%以上の高カカオチョコレートに含まれるカフェイン量は100g当たり68~120mg。市販の板チョコは1枚約60gなので1回に100g食べるということはそうそうないかもしれませんが、とはいえ体重が40kg程度の痩せた女性が高カカオチョコレートを100g以上食べると、安全な1回量を超えてしまう可能性があることになります。
※より詳しくは、「知っていますか? 自分のカフェインの安全量」をご覧ください。
日経Gooday「どれだけ知ってる?チョコレートのウソ・ホント」を転載
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