飲むタイミングを考慮して、効果を最大に!

 次に、コーヒーを飲むタイミングを見ていこう。日経グッデイでの特集第5回では運動の1時間前にコーヒーを摂取すると脂肪燃焼効果が高まるという話を紹介した。このように、目的に合ったタイミングでコーヒーを飲むと、その効果をより多く享受できる。我々ビジネスパーソンがコーヒーを飲むタイミングで意識するといいのは、以下の4つのタイミングだ。

● ベストタイミングその1:昼寝と組み合わせる
● ベストタイミングその2:運動と組み合わせる
● ベストタイミングその3:食後に飲む
● ベストタイミングその4:飲酒の後に飲む

昼寝前に飲んで、午後の集中力を高める

 それでは順に見ていこう。まずは、「ベストタイミングその1 昼寝との組み合わせ」だ。

 「朝食時にコーヒーを飲んでいる人は多いと思います。カフェインの覚醒作用で、寝起きの頭がスッキリします。この覚醒作用を朝だけしか使わないのはもったいないですね。“昼寝の前”に飲むことで、その後の集中力をぐっと高めることができます」とアドバイスするのは、ネスレ日本の福島洋一さん。

 広島大学大学院総合科学研究科行動科学講座の林光緒教授らの研究では、10人の大学生が「昼寝なし」「昼寝あり」「昼寝+目覚めた直後に洗顔する」「昼寝+目覚めた直後に明るい光を浴びる」「コーヒーを飲んでから昼寝する」という5つの条件で実験が行われた。その結果、洗顔や光を浴びるなど、いかにも覚醒効果が高そうな方法よりも、「昼寝前にコーヒーを摂取」したときがもっとも昼寝後の眠気が抑えられ、作業ミスも減少することがわかったという。

コーヒーを飲んでから昼寝をすると、起きた後の眠気が総じて最も少なくなる
コーヒーを飲んでから昼寝をすると、起きた後の眠気が総じて最も少なくなる
広島大学の林光緒教授が、大学生10人を対象に行った実験の結果。「昼寝なし」「昼寝あり」「昼寝+昼寝後の洗顔」「昼寝+昼寝後の高照度光照射」「カフェイン(コーヒー)摂取+昼寝」という5条件を体験し、昼寝から目覚めた後の主観的眠気を比較した。その結果、事前にコーヒーを飲んでから昼寝をした条件で、起きた後の眠気が総じて最も少なくなることが分かった。(出典:Clinical Neurophysiology,114,2268-78,2003、改変)※グラフは「コーヒー+15分の“ちょい寝”は効率アップの特効薬だった」から流用

 また、イギリスの研究でも、ドライバーの眠気対策として、「コーヒーを飲んで15分までの昼寝をすると、コーヒーを飲まなかった場合よりも眠気が低減された」という報告がされている(Psychophysiol,33(3),306-9,1996)。

 「コーヒーに含まれるカフェインが脳に届くまでには20~30分かかるといわれます。眠気を感じたときにコーヒーを飲んでも、すぐには覚醒効果は表れません。そこで、昼寝前にコーヒーを飲み、すぐさま短時間眠るのです。すると、起きるころにカフェインが効きはじめるので、しゃきっと起きられるのです。このコーヒーの活用法は、 “コーヒーナップ”(ナップとは昼寝の意味)」として世界的な話題になっています」と福島さん。